豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

                              いむたかつみ

アイソスタシーという言葉を御存知でしょうか。

日本語では、重力平衡となります。
これは、重力的に平衡状態になる現象を指します。
高い山があれば、地殻より比重が大きいマントルが押し下げられます。
比重の小さな海の下は、マントルが盛り上がります。
ちょうど、下図のようになっています。

アイソスタシー

アイソスタシーがあるので、巨大隕石でできたクレータも、吹き飛ばされた地殻に見合う量のマントルが盛り上がります。その結果、クレータの底部が隆起し、浅い皿状の形状に変わっていきます。

アイソスタシー2



このアイソスタシーをテーマにした小説を書いてみたいと、かなり前から思っていました。
それを実現し、古いブログに掲載していました。
中学生から高校生くらいをターゲットに書いています。
興味があれば、読んでみてください。
ただ、書いた時期が古いので、若干、時代を感じるところはありますが・・・

小説 アイソスタシー は、以下にリンクを貼っておきます。

リンク⇒http://imuchan.officialblog.jp/archives/16899436.html

水瓶座にトラピスト-1と命名された恒星があります。この恒星には、少なくとも7個の惑星があるとされています。

ケプラー望遠鏡が打ち上げられて以降、惑星系を持つ星が数多く発見されてきました。その中でも、トラピスト-1が注目を集める理由は、地球型の岩石惑星が少なくとも6個(b、c、d、e、f、g)もあり、その内の3個(e、f、g)がハビタブルゾーン内にあるためです。

 

ハビタブルゾーンは、恒星からのエネルギによって水が液体で存在できる領域を指し、地球型生命が存在する可能性があります。

SETIで有名なオズマ計画では、太陽(G型)に近いスペクトル型(G型とK型)を対象にした知的生命探査を行いました。オズマ計画の時代は、太陽より明るい恒星(OBAF)は寿命が短過ぎ、太陽より暗すぎる恒星(M型)はハビタブルゾーンが恒星に近くなりすぎるため、7段階のスペクトル型(OBAFGKM)の内のG型とK型を対象にしました。

 

トラピスト-1は、最も暗いM型に分類され、ハビタブルゾーン内のeとfは自転が同期していると推測されています。ですが、惑星gは生命が存在する可能性を持っています。

トラピスト-1が注目を集める理由は、ここにあります。

トラピスト-1の他にも、ハビタブルゾーン内に惑星を抱える恒星はあります。これらよりもトラピスト-1が注目を集めるのは、ハビタブルゾーン内にある惑星の規模が地球とほぼ同じであることがあげられます。

前述のオズマ計画で観測対象に選ばれたクジラ座τ星にも、地球型惑星は存在しますが、地球より重いスーパーアースと推測されています。スーパーアースは、マントル対流が起こりにくいため、磁場や物質循環が少ないと推定されています。これらは、生命の発生・進化や維持に不利に働きます。

これらから、地球型生命に都合の良い条件を備えているトラピスト-1が注目を集めるのです。

 

 

7月下旬は、トラピスト-1と同じ水瓶座の方向に見られる水瓶座δ流星群の観測のチャンスです。

流星群は、惑星に降り注ぐ彗星由来のチリですから、トラピスト-1で水瓶座δ流星群を見ることはできませんが、トラピスト-1に居るかもしれない知的生命を想像しながら、のんびりと星空を眺めてみるのもオツなものと思います。

 

2019年7月中旬の星図

東京天文台 天文情報センター 
(リンク⇒https://www.nao.ac.jp/contents/astro/chart-list/color-v1/ja/chart07.jpg


自由研究にする場合、こんなのはどうでしょうか。
毎日21時から22時までの1時間について、流星の出現数を数えるのはどうでしょうか。
7月20日から8月11日までの出現数をまとめ、その変化を見てみるのも面白そうです。
ただ、後述のように、ZHR20なので、夜空が暗いところでないと0個の日がほとんどになるかもしれませんので、御注意ください。




なお、夏の主な流星群を列記します。(リンクは流星電波観測国際プロジェクト)

・水瓶座δ流星群  (極大7月28日 ZHR:20)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/07_aqrdelta_j.htm

・やぎ座流星群   (極大7月31日 ZHR:4)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/07_capri_j.htm

・ペルセウス座流星群(極大8月13日 ZHR:100) ※三大流星群の一つ
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/08_perseids_j.htm

・白鳥座流星群   (極大8月18日 ZHR:3)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/08_cygnids_j.htm



※ZHR:1時間当たり6.5等星以上の明るさの流星の出現数。
     明るさ毎の出現数が均等な場合、ZHRに対する明るさ毎の出現比は以下です。
      ・2等級:63分の1  ・3等級:25分の1  ・4等級:10分の1

     例えば、ZHRが100の時、3等級以上の流星は1時間に4個くらい見られる
     ことになります。(注:単純計算です)

はやぶさ2は、本日、2回目のタッチダウンに成功しました。
弾丸の発射にも成功したことが確認されています。
これで、はやぶさ2の全ミッションの中で最大の難関を突破したことになります。
まだ、いくつかのミッションが残っていますが、来年末に予定されている地球帰還が期待されます。

ところで、地球帰還後のはやぶさ2のミッションを御存知でしょうか。
地球に帰還するのは、はやぶさ2の中でカプセルだけです。はやぶさ2の本体は、カプセル放出後にエンジンを再起動し、地球への帰還軌道から外れます。
詳細は存じませんが、その後もイオンエンジンのテストを中心に、燃料が尽きるまで運用されることになっています。

実は、初代はやぶさも、カプセル放出後は軌道を変更する計画でした。
ただ、御存知の通り、地球帰還時にはイオン・エンジンも限界を超えており、姿勢制御さえままならない状況でした。なので、ラスト・ショットに地球を写し、流れ星となって消えました。

はやぶさ2では、カプセルの地球帰還のみならず、本体は更に宇宙の旅を続けてほしいと思っています。
 

はやぶさ2は、予定通りであれば4日後に2度目のタッチダウンを行います。
これが、最後のタッチダウンになると思われます。

はやぶさ2は、計画では3回のタッチダウンを予定していました。
3回は、通常のタッチダウンを2回、インパクタで掘り起こした場所へのタッチダウンを1回行う予定でした。ところが、リュウグウの地表が予想とは大きく異なり、岩塊だらけだったため、タッチダウンの場所を探すことも困難でした。
その中で、1回目は軽業のようなタッチダウンを成功させました。
ただ、3回のタッチダウンは、候補地でも、時間的にも、断念することになり、2回目にインパクタを用いたタッチダウンを行うことになりました。

4日後のタッチダウンでも、岩塊の隙間にタッチダウンすることに違いなく、恐ろしく困難なミッションになるようです。
前回の成功に驕ることなく、成功することを願っています。


久しぶりに、地震の話を書きます。

「深海魚の出現は、地震の前兆ではない」ことを、東海大の海洋研究所と静岡県立大のグループが発表しました。

グループの研究によると、地震の前兆とされてきた深海魚の「リュウグウノツカイ」、「サケガシラ」、「テンガイハタ」、「タナベシャチブリ」、「シャチブリ」、「アカマンボウ」、「ユキフリソデウオ」、「テングノタチ」の8種類について、文献や地方紙の記事などで1928年11月~2011年3月の間に336件の漂着や捕獲の事例を調査したそうです。
これらの漂着や捕獲から30日以内に、発見場所から100km以内が震源となったM6.0以上の地震があるかを調べたところ、2007年7月16日の新潟県中越地震しかなかったことが分かりました。

この研究では、捕獲から30日以内、半径100km以内、M6.0以上を条件にして調査していますが、この条件が正当なものか、私の地震予知の実用性で計算してみましょう。
地震予知の実用性は、以下の式で計算します。

地震の評価式


この式に当て嵌めると、実用性:Pは 0.0106 となります。
ギリギリですが0.01を超えているので、「デタラメと断定はできないが、地震予知としてはかなり怪しいレベル」との判定になります。
この条件下で深海魚の出現と地震との間に関係性があることが確認されたとしても、深海魚出現で地震を予測する場合の実用性はないと言ってもよいレベルです。
このような緩い判定条件でも、336回中1回の成功率ですので、深海魚と地震との間に関係は無いと断言しても何の問題もありません。



この話題を当ブログで取り上げた理由は、科学的な考え方を説明するためです。

まず、地震が深海魚に影響を与えると仮定します。
科学では、これを証明しなければなりません。
前述の研究では、地震発生前に深海魚への影響があるかを確かめています。
その確認方法は、比較的単純な統計を用いています。

ですが、手当たり次第に事象(この場合、深海魚の出現)と地震の関係を調べていくのは、時間の無駄に思えます。と言うのも、世間では何でもかんでも「地震の前兆だ!」とする傾向があり、地震の前兆と言われる現象は限りなく存在します。
そこで、絞り込むために、もう少し知恵を使ってみましょう。

地震が放出するエネルギは、本震が最大です。次に多くのエネルギを放出するのは、本震の後に発生する余震です。本震の前に発生するエネルギは、前述の二つよりも小さなものとなります。
地震が深海魚に影響を与えるなら、本震の直後に深海魚の出現がピークになると考えるべきです。
本震の直後に深海魚が大量に出現しないなら、それだけで深海魚の出現と地震との間には関係がないだろうと推測できるのです。
前兆と本震で発するエネルギの形態が異なる場合も、本震まで連続的に事象が続き、本震発生時にピタリととまるはずです。なので、本震より前に単発的に発生して、本震まで間があるなら、その現象と地震との間には関係がないことが分かります。

科学的な視点を持つと、地震と前兆現象との間に関係があるとする際に、前兆現象はどのような条件を満たす必要があるのかを、考えるべきです。
それを考えれば、深海魚の出現が地震の前兆ではないことが論理的に理解できるはずですし、他の現象でも、地震の前兆かどうかを判断できるようになります。

地震の前兆現象が話題になる度、科学的な思考の大切さを痛感させられます

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