WBCで、打撃不振に苦しんできた村上選手に、ついに神様が降臨しました。

一点ビハインドの9回、先頭の大谷選手が二塁打。
塁上で、チームを鼓舞する雄叫びを上げました。

続く吉田選手が四球を選んで、無死一、二塁。
満を持して、周東選手が一塁代走へ。
プラスの御膳立ては、完了しました。


ここで、村上選手。

今日の村上選手は、無安打、3三振、出塁無し。
マイナスも、御膳立ても万全でした。


神様が降臨したのは、3球目でした。

カウント1-1から、左中間へフェンス直撃の二塁打!
二塁から大谷選手が生還して同点!!
無死でしたが、一塁から俊足の周東選手も生還して、

 逆転サヨナラ!!!



神様が降臨した瞬間でした。



「野球は筋書きのないドラマ」と言いますが、
サヨナラ打を打った三冠王は3三振、完全試合投手が三失点という伏線。
二刀流のスーパースターがチャンスメークし、大会初出場のスピードスターが代走。
そして、伏線回収!

念入りにプロットが練り込まれた小説のような、球史に残る劇的な幕切れでした。