豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

                              いむたかつみ

隕石の収集数が世界で最も多い国を御存知でしょうか。

国土が最も広いロシア?
宇宙技術レベルが高いアメリカ?
植民地が多かったイギリス?

いずれも間違いです。
実は、日本なのです。
世界で発見される隕石の4分の3を、南極が占めています。昭和基地の近くには、天然の隕石集積地があり、日本の観測隊が収集を行ってきたので、日本の隕石収集数が世界一になったのです。
隕石は、太陽系の起源についての多くの知識を得ることができます。これらの研究は、ハヤブサ2が持ち帰るであろう2種類のサンプルによって更に進むことが期待されます。

南極は、隕石の他に、氷床コアによる研究があります。
氷床には、その時代の空気が閉じ込められています。空気と一緒に、花粉を含むエアゾールも閉じ込められています。これらを調べることで、過去数十万年の気候や植生の変化を知ることができます。

現在、別のブログで氷床コアが絡む小説を書き始めています。
氷床コアは、過去に遡るのに好都合で、様々な想像を掻き立ててくれます。



国立極地研究所の一般公開2019は、8月4日(土)10時〜16時にあります。
なお、予約が必要な見学コースがあります。予約の日限は、7月22日締め切りなので、御注意ください。
(多摩都市モノレール 高松駅 徒歩10分)

国立極地研究所のリンクは以下です。

アイソスタシーという言葉を御存知でしょうか。

日本語では、重力平衡となります。
これは、重力的に平衡状態になる現象を指します。
高い山があれば、地殻より比重が大きいマントルが押し下げられます。
比重の小さな海の下は、マントルが盛り上がります。
ちょうど、下図のようになっています。

アイソスタシー

アイソスタシーがあるので、巨大隕石でできたクレータも、吹き飛ばされた地殻に見合う量のマントルが盛り上がります。その結果、クレータの底部が隆起し、浅い皿状の形状に変わっていきます。

アイソスタシー2



このアイソスタシーをテーマにした小説を書いてみたいと、かなり前から思っていました。
それを実現し、古いブログに掲載していました。
中学生から高校生くらいをターゲットに書いています。
興味があれば、読んでみてください。
ただ、書いた時期が古いので、若干、時代を感じるところはありますが・・・

小説 アイソスタシー は、以下にリンクを貼っておきます。

リンク⇒http://imuchan.officialblog.jp/archives/16899436.html

水瓶座にトラピスト-1と命名された恒星があります。この恒星には、少なくとも7個の惑星があるとされています。

ケプラー望遠鏡が打ち上げられて以降、惑星系を持つ星が数多く発見されてきました。その中でも、トラピスト-1が注目を集める理由は、地球型の岩石惑星が少なくとも6個(b、c、d、e、f、g)もあり、その内の3個(e、f、g)がハビタブルゾーン内にあるためです。

 

ハビタブルゾーンは、恒星からのエネルギによって水が液体で存在できる領域を指し、地球型生命が存在する可能性があります。

SETIで有名なオズマ計画では、太陽(G型)に近いスペクトル型(G型とK型)を対象にした知的生命探査を行いました。オズマ計画の時代は、太陽より明るい恒星(OBAF)は寿命が短過ぎ、太陽より暗すぎる恒星(M型)はハビタブルゾーンが恒星に近くなりすぎるため、7段階のスペクトル型(OBAFGKM)の内のG型とK型を対象にしました。

 

トラピスト-1は、最も暗いM型に分類され、ハビタブルゾーン内のeとfは自転が同期していると推測されています。ですが、惑星gは生命が存在する可能性を持っています。

トラピスト-1が注目を集める理由は、ここにあります。

トラピスト-1の他にも、ハビタブルゾーン内に惑星を抱える恒星はあります。これらよりもトラピスト-1が注目を集めるのは、ハビタブルゾーン内にある惑星の規模が地球とほぼ同じであることがあげられます。

前述のオズマ計画で観測対象に選ばれたクジラ座τ星にも、地球型惑星は存在しますが、地球より重いスーパーアースと推測されています。スーパーアースは、マントル対流が起こりにくいため、磁場や物質循環が少ないと推定されています。これらは、生命の発生・進化や維持に不利に働きます。

これらから、地球型生命に都合の良い条件を備えているトラピスト-1が注目を集めるのです。

 

 

7月下旬は、トラピスト-1と同じ水瓶座の方向に見られる水瓶座δ流星群の観測のチャンスです。

流星群は、惑星に降り注ぐ彗星由来のチリですから、トラピスト-1で水瓶座δ流星群を見ることはできませんが、トラピスト-1に居るかもしれない知的生命を想像しながら、のんびりと星空を眺めてみるのもオツなものと思います。

 

2019年7月中旬の星図

東京天文台 天文情報センター 
(リンク⇒https://www.nao.ac.jp/contents/astro/chart-list/color-v1/ja/chart07.jpg


自由研究にする場合、こんなのはどうでしょうか。
毎日21時から22時までの1時間について、流星の出現数を数えるのはどうでしょうか。
7月20日から8月11日までの出現数をまとめ、その変化を見てみるのも面白そうです。
ただ、後述のように、ZHR20なので、夜空が暗いところでないと0個の日がほとんどになるかもしれませんので、御注意ください。




なお、夏の主な流星群を列記します。(リンクは流星電波観測国際プロジェクト)

・水瓶座δ流星群  (極大7月28日 ZHR:20)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/07_aqrdelta_j.htm

・やぎ座流星群   (極大7月31日 ZHR:4)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/07_capri_j.htm

・ペルセウス座流星群(極大8月13日 ZHR:100) ※三大流星群の一つ
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/08_perseids_j.htm

・白鳥座流星群   (極大8月18日 ZHR:3)
 (詳しくはこちら⇒http://www.amro-net.jp/meteor-info/08_cygnids_j.htm



※ZHR:1時間当たり6.5等星以上の明るさの流星の出現数。
     明るさ毎の出現数が均等な場合、ZHRに対する明るさ毎の出現比は以下です。
      ・2等級:63分の1  ・3等級:25分の1  ・4等級:10分の1

     例えば、ZHRが100の時、3等級以上の流星は1時間に4個くらい見られる
     ことになります。(注:単純計算です)

はやぶさ2は、本日、2回目のタッチダウンに成功しました。
弾丸の発射にも成功したことが確認されています。
これで、はやぶさ2の全ミッションの中で最大の難関を突破したことになります。
まだ、いくつかのミッションが残っていますが、来年末に予定されている地球帰還が期待されます。

ところで、地球帰還後のはやぶさ2のミッションを御存知でしょうか。
地球に帰還するのは、はやぶさ2の中でカプセルだけです。はやぶさ2の本体は、カプセル放出後にエンジンを再起動し、地球への帰還軌道から外れます。
詳細は存じませんが、その後もイオンエンジンのテストを中心に、燃料が尽きるまで運用されることになっています。

実は、初代はやぶさも、カプセル放出後は軌道を変更する計画でした。
ただ、御存知の通り、地球帰還時にはイオン・エンジンも限界を超えており、姿勢制御さえままならない状況でした。なので、ラスト・ショットに地球を写し、流れ星となって消えました。

はやぶさ2では、カプセルの地球帰還のみならず、本体は更に宇宙の旅を続けてほしいと思っています。
 

はやぶさ2は、予定通りであれば4日後に2度目のタッチダウンを行います。
これが、最後のタッチダウンになると思われます。

はやぶさ2は、計画では3回のタッチダウンを予定していました。
3回は、通常のタッチダウンを2回、インパクタで掘り起こした場所へのタッチダウンを1回行う予定でした。ところが、リュウグウの地表が予想とは大きく異なり、岩塊だらけだったため、タッチダウンの場所を探すことも困難でした。
その中で、1回目は軽業のようなタッチダウンを成功させました。
ただ、3回のタッチダウンは、候補地でも、時間的にも、断念することになり、2回目にインパクタを用いたタッチダウンを行うことになりました。

4日後のタッチダウンでも、岩塊の隙間にタッチダウンすることに違いなく、恐ろしく困難なミッションになるようです。
前回の成功に驕ることなく、成功することを願っています。


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