豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

地震予知研究の手引きも、いよいよ佳境に入ってまいりました。
今回から、規模の推定方法について、具体的な地震予知手法に入っていきます。


さて、数回前に「地震の規模と場所の関係」というサブタイトルで、地殻に溜まっている
歪を正確に測定できれば、発生場所と地震の規模の両方を推定する事が出来る旨を、
説明しました。
では、地殻に溜まっている歪を調べる方法には、どんなものがあるのでしょうか。
最も現実的な方法は、電子基準点を利用する事でしょう。

念のために申し上げておきますが、同じように電子基準点を利用して偽地震予知を行う
JESEAとは大きく異なる方法を用いるので、同等には考えないようにお願い致します。
JESEAが利用するデータは、ノイズ除去が不十分な速報解の中から誤差が出やすい垂線
方向のデータを抽出しているので、ほぼノイズを見ているだけです。
一方、ここで利用しようと考えているのは、ノイズ除去が行われた最終解を用い、三次元の
変位を用いる方法です。

電子基準点は、日本全国を網羅していること、水平線超え遠方との距離も測定できること、
最終解が出るまでのタイムラグはあるがリアルタイムで変位を知ることができる等の優れた
特徴があります。
また、日本列島下で鬩ぎ合う4枚のプレート上に電子基準点があることから、プレート間の
関係を見ることもできます。
ただ、4枚のプレートの全てに電子基準点はありますが、太平洋プレートは南鳥島にしか
電子基準点がないので、詳細なデータを得ることはできません。
また、数量も不足しており、充分なデータ量があるとは言えません。


電子基準点の必要数を考えてみましょう。
現状は、全国の約1300ヶ所に電子基準点は設置されています。
電子基準点1基当たりのカバー面積は、平均約300km²です。
電子基準点の間隔は約15~20kmであることが、逆算で分かります。
これは、マグニチュード7クラスの地震の震源域の大きさとほぼ同等です。
これでは、全く足りません。

予知したい地震の規模から、具体的な電子基準点の必要数を計算してみましょう。

                (基準点の密度)   (電子基準点数)
  マグニチュード6.0    5kmメッシュ   15200基(概数)
  マグニチュード7.0   15kmメッシュ    1700基(概数)
  マグニチュード8.0   50kmメッシュ     152基(概数)
  マグニチュード9.0  150kmメッシュ      17基(概数)

電子基準点は、平常に便利な計測装置ですが、数量の問題があるようですね。
現状でも1300基もあるので、マグニチュード7クラスなら予知できそうですが、
そうではありません。
地震は、小さなタネから始まり、歪が溜まっている範囲の中で拡がると考えられます。
どこで地震(地殻の破壊)が止まるのかを知るためには、細かなメッシュで状態を
知っておく必要があります。
それが分からないなら、マグニチュード7クラスに成長する前に収まってしまう地震に
惑わされてしまうのです。


実は、電子基準点の問題はこれだけではありません。
次回は、その辺りも説明した上で、手法について説明したいと考えています。


-地震予知研究の手引き(規模の推定方法2)-

地震には、前兆があるかもしれないと、前回は書きました。
同時に、更なる問題があるとも書きました。
何が問題か?
それは、亀裂が広がる速さです。


金属では、クラック(亀裂)の拡がる速さは、クラックの長さの2乗に比例します。
例えば、1mmのクラックが2mmに拡がるのに1秒かかるとします。
この場合、クラックが拡がる平均速度は、1mm/sになります。
クラックが2mmから4mmに拡がる場合は、長さが2倍あるので速度は4倍の4mm/s
になり、所要時間は2mm÷4mm/s=0.5秒になります。

岩盤の破壊も、似た性質を持つと思います。
仮に、岩盤内の亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとします。
この場合、一般的な地震の破壊速度である4km/sまで早まった時の亀裂の長さは、
約25mとなります。
亀裂の長さ25mは、マグニチュード0.2の震源域の長さよりやや大きな値です。
亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとの仮定は、悪くはないようです。

では、この仮定の基で地震の始まりを捉えるには、どのくらいの亀裂を見つける必要が
あるのでしょうか。

・亀裂の長さ:1m   地震発生の約0.2秒前
・亀裂の長さ:1cm  地震発生の約17秒前
・亀裂の長さ:1mm  地震発生の約3分前
・亀裂の長さ:1μm   地震発生の約2日
・亀裂の長さ:10nm 地震発生の約半年


地下数10キロの1mmの亀裂を捉えられたとしても、地震発生の僅か3分前にしか
ならない計算です。

早川氏は、「地震発生前のピキピキと割れる時に起きる電界で~」なんて言っていますが、
1週間前に発見するには、ピキピキと割れる長さは0.3μmくらいになってしまいます。
これで電離層の擾乱が発生するとは、到底考えられません。

村井氏は、熊本地震の前兆を2年前に捉えていたかのような発言もしていますが、
その時の亀裂の長さは2.5nmくらいしかなかったはずです。
これで、地表が4cm以上も隆起・沈降するとは、笑うしかないですね。

政府は、前兆滑りで東海地震を予知できる可能性があるとしていますが、怪しいですね。


はっきり言える事は、地震の前兆があるとしても、驚くほど小さなものだということ!
もう一つは、地震発生のギリギリまで、その前兆を捉える事は難しいだろうということ!


地震予知は、中々厳しいようです。


-地震予知研究の手引き(規模の推定方法1)-

前回は、前兆現象から地震の発生時期を予測するには、非常に小さな現象を捉える必要が
あることを説明しました。
ですが、まだ問題があります。
それは、東京大学のゲラー博士が指摘している内容です。


ゲラー氏は、次のように述べ、地震予知はできないと主張されています。

予知できる地震はない。
 これは鉛筆を曲げ続ければいつかは折れるのと同じことだ。
 それがいつ起きるのか分からない


この考えは、物性が分かっていても、破壊が起きる瞬間を正確に予測することはできない
ことを基にしています。
地下の状態は、均質ではありません。
物性が分かっていても予測できないのに、均質ではなく、地質も状態も分かっていません。
そんな地下で起きる地震を予知することは、不可能!だと言うのです。

ゲラー氏の考えは、至極真っ当なものです。
いつ限界に達して破壊が始まるか、予測は難しいでしょう。
ただ、実際に鉛筆を折ると分かるのですが、「これ以上曲げると折れそうだ」と感じる
ところがあります。
これは、指先の鋭敏な感覚が、前兆を捉えているためかもしれません。
もし、そうであれば、地震にも前兆があっても良さそうです。
気象庁が、「東海地震は予知できる可能性がある」と言うのは、東海地震には前兆滑りと
呼ぶ前兆があると考えているためです。

ところが、この前兆滑りにも問題がありそうなのです。
次回は、私見を交えて、この辺りを深掘りしたいと考えています。 



-地震予知研究の手引き(地震の始まり2)-

地震の規模と場所は、どこにどれくらいの歪が溜まっているかを調べれば分かりそうです。
では、地震が発生する時期は、どうなんでしょうか。

地震発生の時期の予測を考える前に、前兆現象の規模を考えておきましょう。


前回までの内容から、地震の規模は、震源域の大きさによって決まる事が理解できていると
思います。
このことから、地震のタネは非常に小さなもので、それがどこまで拡大するかは、地震の
タネができた場所の周辺の歪みの状態で決まると考えられます。
地震のタネができた場所が偶々広く歪みが溜まっている領域だったなら、大きな地震になる
のです。
となると、地震の前兆は、この地震のタネよりも小さなエネルギしかないことになります。
では、地震のタネの大きさはどれくらいでしょうか?

気象庁のデータベースを見てみると、観測史上最小の有感地震はマグニチュード0.2です。
地震のタネは、この地震と同等以下の規模だとわかります。
マグニチュード0.2は、約13万ジュールのエネルギに相当します。
これは、時速40キロで走行中の小型乗用車の運動エネルギに相当します。
地下10キロでマグニチュード0.2の地震に相当するエネルギが放出されるとすると、
10キロ離れた場所で、時速40キロの乗用車が崖に激突するのと同等だということです。
もちろん、精密な計測装置を用いれば、これを捉えることは難しくないでしょう。
ですが、この程度のエネルギで、電離層の擾乱や電子基準点の隆起・沈降を起こせるとは、
到底、思えません。


地震の発生時期を前兆現象から捉えようと考えるなら、非常に小さな現象を観測する必要が
あることが分かったと思います。
少なくとも、コロンブスの卵的な前兆現象は、あり得そうにないですね。


-地震予知研究の手引き(地震の始まり1)-

地震予知の三要素で、「場所」については目標値を設定していませんでした。
勘の良い方は、既に答に気付かれているのではないでしょうか。

地震のエネルギーは、地殻に蓄えられた歪です。
また、地殻に蓄えることができる歪の量の限度は、地震の規模にはほとんど影響しない事も
説明済みです。
地震の規模は、震源域の大きさに比例します。
ならば、地震の規模を予知するためには、現時点で地殻に溜まっている歪を計測すれば良い
のです。

では、どれくらいのメッシュで、地殻の歪の状態を調べれば良いのでしょうか。
地震予知研究の手引き(地震予知の目標地点)」で書いたように、マグニチュード6以上を
予知の対象とする予定です。
この大きさの震源域の長径は15km弱、短径はその半分程度になります。
こう考えると、メッシュは5km程度にする必要がありそうです。

ついでに、マグニチュード毎の震源域の長径の概算を列記しておきます。
  マグニチュード6.0   14km
  マグニチュード7.0   45km
  マグニチュード8.0  140km
  マグニチュード9.0  450km


ここまで書けば分かると思いますが、地震の規模を予測するために細かなメッシュで地殻に
蓄えられた歪を測定すれば、結果的に地震が発生する場所も同時に分かってしまうのです。
地震の規模を予測できるなら、地震の発生場所はピンポイントで分かるのです。



ところで、巷の地震予知がデタラメだと言うことが、分かりますね。
巷の地震予知では、地震の発生場所の予測が異常に広いですから、地震の規模が
分かるはずがないのです。


-地震予知研究の手引き(地震の発生時期)-

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