世間では、地球温暖化に伴ってスーパー台風が増えると思われているようですが、
私は少し違う考えを持っています。
「地球温暖化が進むと台風が強くなる」といった単純の物事ではなさそうです。
それより気になるのは、台風が衰弱した後の変化です。
以前は、台風が弱まると、熱帯低気圧になっていました。
「台風」は、最大風速が17.2m/s以上の「熱帯低気圧」を指します。
ですので、「台風」が弱まり、最大風速が17.2m/s未満になれば、
「熱帯低気圧」に呼び方が変わるのです。
ところが、最近は、「台風」は「温帯低気圧」に変わることが増えました。
「台風」が「温帯低気圧」に変わっても、勢力が衰えたわけではありません。
暖かい空気だけでできているか。暖かい空気と冷たい空気が混じり合っているか。
両者の違いは、それだけです。
この温帯低気圧、なかなか厄介で、時には台風以上に発達することがあるのです。
でも、温暖化が叫ばれている昨今において、台風に寒気が流れ込んで温帯低気圧に変化するのは、何だか変な感じがします。
そこで、温暖化は対流圏の下層で顕著なのではないかと、想定してみました。
成田空港の高度別・季節別の二酸化炭素濃度の変化です。
これを見て分かることは、冬季は二酸化炭素濃度が高いことが分かります。
また、大気の下層ほど二酸化炭素の濃度が高いことも分かります。
更には、6月から7月にかけて、単に二酸化炭素濃度が低いだけでなく、
大気の上層と下層の差も、ほとんどなくなっていることが分かります。
12月の地表付近と上空の二酸化炭素濃度を見ると、明らかに地表面の二酸化炭素濃度が高くなっています。
二酸化炭素は、赤外線に対して透明度が低い性質があります。と言うことは、二酸化炭素は、赤外線を受け止めた際に、赤外線のエネルギーで温度が上昇するはずです。
つまり、二酸化炭素濃度が高いところほど温度上昇が大きいと言うことです。
ならば、二酸化炭素濃度が高い地表付近は温度上昇が大きいが、上空の温度上昇は
それほど大きくないことになります。結果、上空と下層の温度差が大きくなり、
温帯低気圧の発達を促すのかもしれません。
ただ、9月や10月は、上空と大気下層の二酸化炭素濃度の差は大きくありません。
私の考えは、間違っているのかもしれませんね。