新型コロナウィルス感染症によるパンデミックが発生し、日本でも非常事態宣言が発出される事態になりました。
外出自粛が呼びかけられ、特に県を跨ぐ移動の自粛が求められました。営業自粛も要請され、飲食店を中心に経営が打撃を受けました。

新型コロナウィルスは、中々厄介な敵で、この先も付き合っていかなければならないようです。
であれば、従来型の経済は、復活できない可能性があるということです。

当ブログが目標とする未来の日本の形は、現状の経済とは異なります。低消費社会であり、循環型社会でもあります。
一方で、人々の幸福度は今以上を目標としています。
「低消費社会なんて、楽しみが減ってしまう」と考えるなら、逆に「消費することが幸福なのか?」と問い返すことになります。
同様に、新型コロナの影響で「経済が回らなくなった」との声にも、「経済とは何か?」と問い返したいのです。

ということで、経済について考えてみたいと思います。


今回の経済停滞は、リーマン・ショックと比較されます。ですが、リーマン・ショックとの共通点はほとんどありません。
サブプライムローン問題に端を発したリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻で、同社の社債や投信を保有する企業に影響の連鎖が起こり、大きな金融危機に発展しました。
リーマン・ショックは、簡単に言えば、お金だけの問題だったのです。
これに対して、新型コロナに伴う経済不安(名付けて『コロナ・ショック』)は、製造業もサービス業も、企業活動そのものを中断・縮小しています。
リーマン・ショックは金融危機であり、コロナ・ショックは経済活動そのものが停滞した点で、大きく異なるのです。

ところで、「緊急事態宣言が解除されなければ経済が立ち行かなくなる」との声が多く聞かれます。
この場合の『経済』とは、何を指すのでしょうか。
メディアも含めて、ほとんどが曖昧なイメージで捉えているだけだろうと思います。ある意味、『経済』=『コロナ前の日常』と思っているように感じます。

経済活動は、金銭を介した産業活動を指すと考えて良いでしょう。
そう考えると、経済活動の要素は、お金を得る活動、お金を流通する活動、お金を消費する活動で成り立っていると分かります。
リーマン・ショックは、お金を流通する活動に異常が発生したため、経済活動が停滞したことになります。
今回は、お金を得る活動が麻痺したところから始まっています。続いて、お金を消費する活動が停滞しました。面白いことに、お金の流通は大きな影響はなく、日本も株価は2万円台を取り戻しています。
同じ経済危機でも、リーマン・ショックとは起きていることが逆と言っても良いのです。


今回は、このくらいとします。