新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

基本的には、自給自足を考えている「風の谷」ですが、ビタミンB12やビタミンD、ヨウ素等は、農産物で得ることが難しいため、海産物を買わざるを得ないと考えています。
 
では、甘味料はどうしましょうか。
先月末、こんな研究結果が発表されました。
 
「炭酸飲料などの糖入り甘味飲料を原因とする死者数は、
 世界で年間最大18万4000人に上る」
 
糖分の多い飲み物の摂取に関連する、糖尿病、循環器系疾患、癌による世界の死亡リスクを分析した研究だそうです。

糖入り甘味飲料の摂取に起因する糖尿病で、世界で約13万3000人が亡くなるのだそうです。
循環器系疾患では約4万5000人、癌では約6450人が亡くなるとのこと。
また、砂糖の国内流通総量と糖尿病、循環器系疾患、癌の国内発症数に関係性があるのだそうです。
 
ただ、今回の研究では、果汁飲料は対象外なのだとか。
 
となれば、甘味料は、果汁にしましょうか。
でも、この先、果汁も体に悪いと言い出したらどうしようか・・・
 
まあ、世界で18万人余りということは、日本では年間3000人程度。
全死亡者の0.2%余りにしかならないから、気にするほどではないのかもしれませんね。
 

化学肥料の原料の供給状況について、簡単に調べてみました。
 
まずは、化学肥料の原料は何か、確認したいと思います。
 
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上の図は、主要な化学肥料の製造工程を示しています。
(※:図中の「加里」は「カリウム」を指します)
原料は、化石燃料、リン鉱石、カリウム鉱石、空気、硫酸、炭酸ガス等です。
これらの内、空気以外は、輸入に頼っています。
硫酸は、表向きは国内生産ですが、石油化学や製鉄等で脱硫して得た硫黄を使用するので、実質は輸入と考えるべきでしょう。
同様に、化石燃料を燃やした際の燃焼ガスから炭酸ガス(CO₂)を分離して得るので、これも輸入と考えるべきでしょう。
 
さて、それぞれの輸入比率ですが、以下のようになっています。
・化石燃料: 99%輸入
・リン鉱石:100%輸入
・カリウム: 99%輸入
 
ちなみに、空気は自給できますが、化石燃料を使わないなら、製造に用いるエネルギーを得られない(正確には83%を失う)ので、自給できるとは言い難い状況です。
こうしてみると、化学肥料のほぼ全てを輸入に頼っていると考えてもいいのではないでしょうか。
 
日本の農業は、かなり厳しい状況と言わざるを得ません。
 

農水省では、化学肥料の供給は、今後、厳しくなっていくと予想しています。
人口増加による食糧生産量の増加、政治情勢の悪化等から、原料の輸入が厳しくなると考えられるのです。
 
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化学肥料の生産コストの内、3分の2を占めるのが、原材料費です。
この多くを、日本は輸入に頼っています。
従って、市場価格の影響をまともに受ける上、コントロールもできません。
 
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これを見て分かることは、原料価格は瞬間的に3倍以上も高騰することがある事と、
全体として原料の市場価格が上昇しているため、化学肥料自体の価格も上昇傾向に
あることです。
 
この対策は、農家としては化学肥料の使用量を減らすくらいしかありません。
現状、化学肥料費は経費の7~16%を占めています。
この比率が小さければ、価格変動の影響も小さくなります。
 
「風の谷」では、化学肥料を減らす試みをしてみようと考えています。
技術が無い私にできるのか、怪しいものですが・・・
 

風の谷」の土は、火山灰土が含まれています。
測ったわけではありませんが、酸性に傾いているはずです。
 
日本は、資源が乏しいことで知られていますが、
石灰岩は、国内で100%の自給を果たしています。
ですので、
「風の谷」の自給計画の中で、酸性を中和するための石灰は心配していませんでした。
ただ、食糧事情が悪化すれば、石灰も需要が増えて価格が高騰するかもしれません。
そこで、念のために石灰も自給できないか、考えてみました。
 
手っ取り早いのは、調理等で残った貝や甲殻類の殻を土に混ぜることです。
他には、海岸から貝殻を拾ってきて、粉砕して土に混ぜる方法です。
「風の谷」から近いとは言えませんが、
車に行ける範囲でホタテガイの貝殻が打ち上げられている浜があります。
そこから拾って帰ってくるのも方法かなと、考えています。
 
 
ただ、心配なこともあります。
CO₂排出量が増えたため、海水の酸性化が進んでいます。
海水が酸性化していくと、貝の成長が阻害されることが指摘されています。
温暖化が進むにつれて、貝殻さえも、手に入りにくくなっていくのかもしれませんね。
 

「風の谷の生活」では、食肉の問題が解決していません。
 
食肉処理は、個人では不可能に近いものです。
私には到底できそうにはありません。
また、牛肉なら11倍、豚肉でも7倍の飼料を与えなければなりません。
これも、大きな負担になります。
唯一、可能性がある鶏卵ですが、御存じの通り、鳥インフルエンザの問題が残ります。
 
だから、「風の谷の生活」では、大豆を中心とした植物性蛋白質で賄う予定です。
 
ただ、可能性は広く持つべきでしょう。
その最右翼が、昆虫食だと思っています。
昆虫を食べるのは、少々抵抗があります。
でも、見方を変えると、蟹や海老は、昆虫に近い仲間です。
特に、蟹は、「解(カイ)先生の虫」という意味です。
だから、「解」と「虫」が合体した漢字になっているのです。
 
日本でも、昔からイナゴを食べています。
蜂も、滋養があり、美味しいそうです。
食用昆虫の養殖が個人でも容易にできるか、調べてみるつもりです。

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