豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

                              いむたかつみ

かつては、秋田県や新潟県だけに見られた「ツツガムシ病」ですが、
1980年代以降は、全国に蔓延するようになりました。
多い年は1000人近くの患者が発生します。(昨年は338人)
 
「ツツガムシ病」は、その名の通り「ツツガムシ」が媒介します。
(ツツガムシは、名前と違って昆虫ではなく、ダニ(クモの仲間)の一種です)
症状は、倦怠感、頭痛、悪寒、40℃前後の高熱と共に、
上半身に直径2~3mmの発疹が現れます。
治療が遅れると、数ヶ月の長期入院になり、最悪は死に至るそうです。
治療をしない場合の致死率は約30%もあります。

 
マダニ


 
「豊葦原中津谷」周辺は、山林や竹林に囲まれているので、「ツツガムシ病」や
マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(STFS)」等には
充分に注意しなければなりません。
 
自然と共に生きるということは、自然界の感染症とも共に生きること。
嘗めてかからないように、注意したいと思います。


国立感染症研究所 「マダニ対策、今できること」
(リンク先は以下↓)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
 

「豊葦原中津谷」では、ジャガイモの栽培をする予定があります。
そのジャガイモですが、芽に毒があることは知られていますが、
その毒素の遺伝子が発見されたそうです。
 
理化学研究所、キリン基盤技術研究所、大阪大学等の研究チームが、
ジャガイモの天然毒素の剛性に関わる遺伝子を発見したのだそうです。
ジャガイモの毒素であるαーソラニン等は
「ステロイドグリコアルカロイド」の一種で、
コレステロールからできています。
研究チームは、
「SSR2」遺伝子が作る酵素がコレステロール合成に関与していることを
酵母の実験で発見したのです。
 
ジャガイモの毒素は「α―ソラニン」や「α―チャコニン」で、
食べると吐いたり、下痢や腹痛、頭痛を起こしたりします。
今回の発見を応用することで、この遺伝子が働かず、
有毒成分が少ない品種を開発できる可能性があるということです。
 
遺伝子組み換えでこの遺伝子が働かないジャガイモを作ったところ、
ステロイドグリコアルカロイドの量が通常の1割に減らすことにも成功したそうです。
ジャガイモに有毒なアルカロイドが含まれる理由は特定されていませんがいが、
植物のアルカロイドは昆虫や動物による食害を防ぐ効果があると考えられています。
ジャガイモは、やせた土地で育ち、かつ栄養価も高いので、 
病害虫が発生しやすい作物です。
その自衛機能として、毒素を持つのかもしれませんね。
もしそうなら、毒素を作る遺伝子は、そのままの方が「豊葦原中津谷」の栽培方法には
むいているように思います。
 

このblogは、
田舎で自給自足を始めるようと考えている伊牟田勝美の考えを記しています。
 
念のため、申し上げておきますが、
私(伊牟田勝美)は、昔の生活に戻りたいと考えているわけではありません。
 
 
田舎での生活を選択したのは、単純に資金が無いためです。
充分に資金があれば、東京の真ん中で自給自足をしたいのですが、
それには十億円単位の資金が必要でしょう。
その点、父の生まれ故郷は、
相続税の問題は残りますが、資産価値が低いので何とかなるでしょう。
 
自給自足の生活をされている方の多くは、
自給自足自体が目的、あるいは、自然と共生する事を目的にしていると思います。
ところが、
私の場合は、将来的な食糧難に備え、
私自身の食糧確保、あるいは、日本全体への意識改革を目的としています。
 
 
私は、本来は技術者です。
だから、機械化された世界が好きですし、都会の生活にどっぷりと浸かっています。
まあ、自給自足と言っても、
私の場合は、科学実験的な性格の濃いものとなるはずです。
その辺りは、「日本全体への意識改革」なんて言葉からほど遠いのですが・・・
 

旧「風の谷の生活」を整理していたのですが、3年前に「風の谷(豊葦原中津谷)」に行った際の日記が出てきましたので、転載することにしました。



> 「風の谷」から帰ってきました。
> 13年ぶりの「風の谷」は、やはり田舎でした。
> 
> 私のガラ携では、電波が届かないのです。

> 本当に、電波が届かないのです。
> 今時、そんな場所があるのかと、感心してしまいました。
 
> 残念なことに、ほとんど写真を撮ってきませんでした。
> でも、現地で経験したことを、少しずつ言葉で伝えていきたいと考えています。



実際、ガラ携は「圏外」となっていました。
借りたレンタカーのカーナビには、「風の谷(豊葦原中津谷)」の周辺の道が表示
されませんでした。

冗談のような、本当の話です。

「豊葦原中津谷の書庫」で紹介した「限界集落株式会社」では、37戸の農家が株式会社を作るお話でした。
これと同じように、実際の世界でも、農家が集まって法人化する事が増えています。
 
私の身近でも、農家が集まって法人化した例がありました。
元々の共同体を、農業法人としてまとめたもので、100戸以上の農家が参加しているそうです。
まだ、設立間もないので、具体的な活動やメリットは分かりません。
初代の社長は、私が知っている方なので、情報を仕入れる事もできるかもしれません。
私が「豊葦原中津谷」を開谷したおりには、参考にしたいと考えています。

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