政府が、新型コロナウィルスの抗体検査に乗り出したようです。
緊急事態宣言の終了時期も見え始め、第二波の規模を予測する上でも、そろそろ抗体検査の本格検討に入る頃合いだと思います。
医療資材の不足が未だに続いており、院内感染も完全に抑えこめていませんが、感染者数が落ち着いている今しか、抗体検査とPCR検査の並行検査をするチャンスはないので、貴重な時期かもしれません。


厚労省が行った抗体検査の予備調査では、東京都の抗体保有者は最大で0.6%だったそうです。
都内のクリニックが希望者202人に対して行った抗体検査では、6%に相当する12人が抗体を保有していたそうです。
ですが、どちらも問題がありそうです。

前者では、昨年に採取した血清でも『陽性』反応があったことから、『偽陽性』が含まれている可能性が指摘されています。
複数のキットで調査し、最大で0.6%としているので、見方を変えると、最も『偽陽性』が出るキットでも、『陽性』は0.6%だったと言えそうです。

後者では、サンプルに大きな偏りがあり、ほとんど参考になりません。
検査した202人にはPCR検査で『陽性』になった方が含まれていました。東京都で『陽性』と判定されたのは5000人ほどですから、2700人に1人しかいない人が202人の中に含まれていたことになります。
更に、PCR検査を受けたことがある方が9人も含まれていたそうです。東京都でPCR検査を受けた人は、1000人に1人くらいですから、202人の中には1人もいないか、居ても1人くらいのはずなのに、9人も含まれていたのです。
2700人、乃至は9000人の集団の最も抗体を持っていそうな202人を抽出したようなものです。
単純に考えると、一般の10〜50倍くらい高い確率で抗体を持っていそうな集団です。乱暴な計算をすると、0.1〜0.4%となります。(乱暴すぎる!)


現時点の感染者は、国民の0.013%くらいです。中国の研究でも、ダイヤモンド・プリンセス号でも、無症状患者は半分程度ですから、少なくとも国民の0.026%くらいは抗体を保有しているのでしょう。

巷では、「実際の感染者は10倍は居る」と囁かれています。それなら、抗体保有率は、0.13%くらいですね。

3月ごろ、死亡率等から実際の感染者数を考えたことがありますが、当時の推測で、政府発表の感染者数の3倍程度と推定しました。
これなら、抗体保有率は0.04%くらいです。

東京都の感染率は、全国平均の3倍程度ですから、おそらく0.1〜0.4%くらいかなと。


政府は、1万人規模の抗体検査を、東京都、大阪府、宮城県で行うとしています。PCR検査も一緒に行われるはずですから、ウィルス保有者の割合も見えてくるはずです。
私の下手な予想より、これらの結果を待つべきでしょう。

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