いよいよ抗原検査が始まるようですね。
現時点では、抗体検査よりも優先されるべきだと思っています。

私は、院内感染を防ぐ手段として、入院患者や医療従事者の定期的な検査手段として使うべきと考えています。
PCR検査も完璧と言い難いのですが、抗体検査は更に精度が低いとされています。一方で、PCR検査より簡便で迅速な判定ができるメリットもあります。つまり、診断を確定する際には不向きですが、一次診断をするには都合が良いのです。

この抗原検査キットは、偽陰性は出ますが、偽陽性はほとんどないそうです。
この特性を有効に使うには、濃厚接触者の検査かなと。濃厚接触者に抗原検査を行い、陽性は感染者と判定し、陰性者のみPCR検査を行うことです。PCR検査能力を補完できます。
ただ、私が期待した院内感染防止には使いにくいようです。
偽陰性が少ないなら、偽陽性が多くても抗原検査を行って『陽性』となった場合のみPCR検査を行えば良く、入院患者や医療従事者の定期的な検査に利用できます。入院患者や医療従事者が感染している確率は低いので、定期的に抗原検査を行い、『陰性』なら安心できることになります。


私が調べたところ、最近の感染検出率は5%程度です。
100人の検査を行った際に、95人は『陰性』で、『陽性』は5人だけです。
先程の抗原検査キットを使用すると、最大で陽性者の8割を検出できるそうですから、100人を検査した場合、4人を『陽性』と判定できます。しかし、残る1人は、96人の陰性者の中に埋もれていることになります。つまり、従来と比較して、100人を検査していたものが、96人に減ることになります。

もう気付かれたと思いますが、『偽陽性』がない検査キットより、『偽陰性』がない検査キットの方が、利用価値が大きいのです。
例えば、60%が『偽陽性』となるような低性能の検査キットだとしても、本来の『陽性』が5人、『偽陽性』が51人となり、PCR検査は56人で良いことになります。
先程の抗原検査キットと同等の正確性が80%であれば、『偽陽性』は20%ですから、『陽性』の5人と『偽陽性』の19人で24人を検査すれば良いことになります。
これなら、PCR検査を4分の1まで減らせることになります。

メーカには、是非とも『偽陰性』がない抗原検査キットを開発して頂きたいところです。
(ウィルスが産生するタンパク質がどんなに少なくても検出しなければならないので、難しいなのですが・・・)