起工式もせず、着工してしまいました。 


工事に必要な資材は、全て購入しました。
いよいよ、組み立てです。
まずは、蓋の製作です。

そこで、予定していた資材を購入し、基礎工事(収納箱の製作)を始めまし・・・

「ん?」
「届かない!」
「えっ? 合わない!!」

いきなりの頓挫です。

三方面金折金具が小さすぎ、側面板に届かないのです。
それでも何とかできないかと思ったのですが、更なる問題が!
金折金具に付属していた小さな木ネジに、我が家のドライバーが合わないのです。

ここで、作業はストップするしかありませんでした。

起工式で、地鎮祭をしなかったせいでしょうか。
安全祈願もしていないので、怪我のないように注意しないといけませんね。



さて、必要な金折金具と工具は、追加で買うしかありません。

工具は、300円ほどのセット工具があったので、それを買いました。

金折金具は、最も大きな50mmの三方面金折金具なら届きそうですが、木ネジが長く、裏側に突き出てしまいます。
そこで、三方面金折金具は手元の物を使い、前面板及び背面板と天板を接続することにし、側面板は、L字金折金具で前面板や背面板と結合することにしました。

蓋の中で、力の掛かり方を考えると、金具の配置が決まります。
把手を付ける前面板には、全荷重が集まります。
コントローラ類の荷重は、背面板に掛かります。ここから、天板経由と側面板経由で、前面板に伝わります。
土台やジオラマ、車両、付属品の荷重は、背面板や、パッチン錠を介して側面板に伝わります。
これらから、最も大きな荷重は、側面板と前面板との間に掛かります。
次に大きいのは、おそらく側面板と背面板の間に掛かるはずです。
最も荷重が掛からないのは、側面板と天板との間なので、位置がずれない程度の結合度でも、問題はないはずなのです。
ただ、スパン(固定箇所から次の固定箇所までの距離)は大きいので、天板と前面板との間は、補強が必要になるかもしれません。
当面は、購入済みのゴムバンドを利用して、背面板の荷重をゴムバンド経由で前面板に伝わるようにするつもりです。
ですが、これ自体も、歪を作る原因になり得るので、それも含めて、様子を見ながら検討していきます。



ということで、作業再開です。

まず、蓋を組み立てるために、前面板と背面板に、金折金具を取り付けます。

ここで、予定外の把手の取付に入ることにしました。
把手のネジ穴を開ける際に、蓋の組み立て前の方が作業しやすいと考えたからです。
そこで、まずは、重心位置を計算しました。
その結果、10mmくらい底板側に寄せれば、モーメントが釣り合うとわかりました。
キリで穴を開け、プラスドライバーで穴を広げる荒技で、ネジ穴を完成しました。
把手は、ネジ穴の両側に20mm径のワッシャーを噛ませた上で、取り付けました。

把手を取り付けたところで、蓋の組立を再開します。
次の段階は、前面板と天板、背面板と天板の接合部を、木工ボンドで接着です。
木工ボンドには、作業を容易にする目的と、板と板との隙間を埋める目的が、あります。
ボンドが落ち着いたところで、金折金具でそれぞれを固定します。

続いて、側面板を木工ボンドで接着します。
落ち着いたところで、金折金具で固定します。

一応、設計通りの形状にはなりましたが、気になることもあります。
天板と側面板との接合が、側面板によって三方面金折金具に押し付けられているだけで、固定は木工ボンドのみなのです。
これでは、荷重が掛かった際に不安です。

そこで、L字金具を更に買い足し、天板の各辺の中央で、側面板や前面板、背面板と結合することにしました。



数日かかりましたが、何はともあれ、蓋の製作は、完了しました。
正確には、パワーユニットの収納部は未整備ですが、パワーユニットを購入後に微調整しながら製作します。


さて、出来上がり(蓋だけ!)をみると、中々酷い外観です。
寄せ集めの板で作った上、塗装しないので、継ぎ接ぎが目立ちます。
そこで、この箱を『不乱・堅守・多異』と、名付けることにします。
乱れることなく、多くの異なる物を守る箱という訳です。

「ん?」となった方は、空気を読めるかたですね。

『不乱・堅守・多異』
「ん?」

続けると、「フラン ケンシュ タイ ん」になります。

「・・・・・」


どうやら、この箱は、よく滑るようです。




次回は、基礎工事の続きで、土台を製作します。