東京大学は、悪性度の極めて高い小細胞肺癌を移植したマウスに、癌細胞にのみ結合する抗体「90Y標識抗ROBO1抗体」を投与したところ、腫瘤が縮小することを確認したと発表しました。
研究グループは、放射性同位元素で標識した癌細胞にのみ結合する抗体「90Y標識抗ROBO1抗体」を開発し、小細胞肺癌を移植したマウスに投与したところ、癌細胞を殺傷し、腫瘤を縮小させる効果があることを確認したそうです。

肺癌は、癌の中で最も罹患率・死亡率が高いことが知られています。
また、転移しやすい小細胞肺癌が全体の約15%を占めていて、身体の他の部位まで癌が広がってしまっている段階の進展型小細胞肺癌は、悪性度が高く、有効や治療法が確立されていません。
 
発表された研究成果が、早急に治療に活かされるようになることを期待したいと思います。