ゾウは、ガンになりにくいのだそうです。
 
ゾウは、その巨体ゆえ細胞数が多く、かつ寿命も50~70年と長いので、
本来であれば死因の上位にガンがあるはずです。
ところが、ゾウがガンで死ぬのは5%にも満たないのだそうです。
寿命が変わらない人類ですが、日本では死因の三分の一をガンが占めます。
 
米国医師会雑誌に掲載された研究論文によると、
ゾウには、腫瘍の形成を抑制する「p53」遺伝子の変異体が38個もありますが、
人間は、2個しか持っていないのだそうです。
更に、ガン化の危険がある損傷した細胞を除去する体内メカニズムが、
ゾウには生まれつき備わっているらしいのです。
これらは、ゾウが巨大化する進化の過程で獲得したのでしょう。




――――――――――― << コ メ ン ト 転 記 >> ―――――――――――



こんばんは

ゾウだけがなぜ、腫瘍を抑制する遺伝子をたくさん持っているのかが分かれば、人に応用してその遺伝子を多く持つようになるといいですね!

それでも5%はがんになるようです。
抑制するだけで、完全にゼロにはできない?みたいですね!                                          削除                

 hdk*yk  2015/10/9 22:52



hdk*yk様
コメントありがとうございます。

ゾウが腫瘍を抑制する遺伝子を多く持っているのは、長い寿命の中でガンになる機会が多い事と、細胞の数が多いのでガン発生率が同じならガンになる細胞が多くなってしまう事にあるようです。
つまり、腫瘍を抑制できなければ、巨体化するほどガンによって寿命が縮んでしまい、種として存続できなくなるのです。
おそらく、巨体化と同時進行的に、腫瘍を抑制する遺伝子を増やしていったのでしょうね。

ならば、同じ哺乳類でより巨大な鯨はどうなのか?
鯨は、寿命が長いと考えられています。
鰭の特徴から、100年以上も生きていたことを確認されていた鯨も居ます。
また、ソロナガスクジラはゾウの20倍も巨大なので、ガンを抑制できないと短命になってしまうはずです。
ですが、鯨の生態はまだまだ謎の部分も少なくありません。
反捕鯨の機運が高い折、よほど上手く調査しないと、世界中からの理不尽な反発を招く事にもなりかねませんし、難しいところです。

自コメ  2015/10/10 1:5