今回は、ちょっと視点を変えてみましょう。


小麦の栽培は、実に15000年前(※)にシリア付近で始まったそうです。
当時は、一条小麦だったようです。
その後、別種の小麦と交雑し、2条の普通小麦が生まれたと考えられています。


初期の栽培では、当然のことながら野生の小麦を利用していました。
野生種は、成熟すると、子孫繁栄のために風で飛び散ります。
このため、栽培しても収穫は難しく、栽培技術は広まらなかったようです。
 
それが、偶然か、およそ5000年前には風で飛び散る性質が無くなり、
ヨーロッパなど広い範囲に栽培技術が伝わったようです。
これが、自然栽培種です。 
 
 
「豊葦原中津谷」では、自然栽培種を使用する事を考えています。
ところが、現在ではF1種子が広く流通するようになり、自然栽培種が入手しにくい状況となりつつあります。
なんとか、自然栽培種を集め、管理できるようにしていきたいと考えています。
 

 ※農耕の開始は、気象が安定する11600年前頃から本格化したようです。
  それ以前は、気候の変動が激しく、単一品種の栽培には大きなリスクがあったと
  考えられています。