再生可能エネルギーの範囲内で経済を回していくしかない

ある方との原発問題の議論の中で出てきた言葉です。

私も否定はしませんが、
御当人がどこまで理解して言ったのか、また一般の方がどこまで理解できているのか、
若干の懸念があるので、見直してみることにしました。

 

と言うのも、この方は、初めに結論を決め、それに合致する知識を並べる議論をされます。

たいへん知識が豊富な方なので、初めに結論ありきでも、滅多に論旨に破綻をきたす事はありません。今回の議論は、原発の温排水問題が起点でしたが、温排水は原発のない東京湾でも生態系への影響が観察されていることから、議論は直ちに地球環境と原発の関係に変わり、原発事故より影響がはるかに大きい地球温暖化の問題を重ね、議論しました。

この議論は、

「私(伊牟田)が原発事故を軽くみているか、その方が地球温暖化を軽くみているか、その両方だろう」との合意点から、最終的に「再生可能エネルギーの範囲内で経済を回していくしかない」との結論に達したのでした。

私も、原発より先に火力を止めるべきとは考えていますが、今世紀末には原発が廃止されているべきとの考えもあるので、この落とし所は異存ありません。

ですが、実際に実現できるのかとの視点からは、悲観的に思っています。

なので、「再生可能エネルギーの範囲内で経済を回していくしかない」とは、安易に肯定したくないのです。


 

太陽光



そもそも、「再生可能エネルギーの範囲内で~」とは、再生可能エネルギーの弱点を許容することを意味します。

一般に、『再生可能エネルギーで発電できる範囲』と誤解されやすいのですが、少し違います。

経済活動では、再生可能エネルギーの発電力より、弱点の方が大きく影響するのです。

そのあたりを説明するところから始めます。


何回かに分けて書いていきますので、よろしくお願いします。