日本の生産効率は、世界の中でどれくらいなのでしょうか。

計算は、一人当たりの収入を平均就労時間で割り算して求めました。
国別生産効率
これを見ると、日本の生産効率は、あまり高くないようです。
USドルで計算しているので為替レートの影響はありますが、高いとは言えない数値です。

ルクセンブルクは異常に高い数値です。
理由は分かりませんが、人口が少ない国は、特定の業種の収益が生産効率に利く場合があります。
ルクセンブルクの人口は50万人余りしかないので、何かの理由があるのでしょう。
これは、人口が多い日本(私の案でも、日本の人口は6000万人)では参考にしにくいと思われます。
同様に、人口770万人のスイス、490万人のノルウェーも、参考にならないかもしれません。


そこで、G7を基準に検証し直してみましょう。
G7生産効率

これで見ても、日本の生産効率は低いと言えます。
比率で見てみると、日本を100とすると各国は、以下のようになります。

 アメリカ 142
 ドイツ  135
 フランス 114
 カナダ  109
 イギリス 105
 日本   100
 イタリア  78


日本の生産効率が低い理由はさておき、現在の米国並みの生産効率を実現すれば、日本の人口が9000万人まで減っても同額のGDPを維持できることになります。

私は、人口を減らすことを提案していますが、GDPの減少を最小限に留めなければ、多額の国債の返済が滞ることになってしまいます。
なので、日本の生産効率が低いことは、考えようによっては改善の予知がたっぷりあることを意味するので、私にとっては追い風とも言えます。