サクラ(ソメイヨシノ)は、暖かくなると咲き始めます。
ならば、暖い沖縄が一番早く咲くように思えますが、沖縄ではソメイヨシノは咲きません。
奄美地方でも、近年では種子島・屋久島地方でも、ソメイヨシノは咲かなくなっています。
どうやら、寒さを感じないと、サクラは咲かないようです。
これが、休眠打破の考えの基となっています。
ですが、前回も書いたように『休眠打破』を言葉の通りに取ると、暖かい年に開花が遅れる現象を説明できません。
では、休眠打破の具体的な仕組みはどうなっているのでしょうか?
私が考える仕組みは、以下の通りです。
花芽が育つ気温には幅があるのだろうと考えています。
花芽は、落葉の時にはできています。
おそらく、落葉時の気温より低い時に花芽が育つのだろうと考えています。
しかし、ある気温より低くなると、花芽の成長は遅くなり、更に下がると止まってしまうのだろうと思います。
この考えでは、気温が高過ぎても花芽の成長は止まるので、暖かい地方で咲かない事が説明できます。
ただ、肝腎の開花の遅れは、落葉の遅れでしか説明できません。
と言う事で、次回は落葉時の気温と開花時期の関係を、更に深掘りしてみたいと思います。
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