日本の食糧自給率は、40%を切っています。
これは、先進国はもとより、東アジア諸国でも最低レベルです。
しかも、飼料穀物の輸入も考慮すると、日本の食糧自給率は33%程度です。
 
もし、日本が食糧を輸入できなくなった場合、単純計算で8600万人が餓死します。
日本の食糧自給率は、絶望的と言っても良いレベルです。
 
日本が食糧を輸入できなく可能性は、
財政破綻による極端な円安、世界規模の食糧不足等が考えられます。
莫大な財政赤字を抱える日本は、いつ円の暴落が起きても不思議ではありません。
極端な円安では、食糧は高くて買えなくなってしまいます。
 
 
前置きが長くなりましたが、
危機的な日本の食糧事情において、
日本が食糧を輸入できなくなった際に取りうる対策の一つを提案します。
 
食糧難になった際には、まず必要な摂取カロリーを確保しなければなりません。
現在の日本は、実に様々な作物が栽培されています。
作物毎に、単位面積当たりの生産量も、千差万別です。
私は、昨日までに23種類の作物について調べてきました。
その結果を基に、単位面積当たりの生産熱量を調べてみました。
その結果です。
 
さつまいも :33万kcal/a・年
ジャガイモ :23万kcal/a・年
米     :18万kcal/a・年
タマネギ  :15万kcal/a・年
ゴボウ   :13万kcal/a・年
 
米は、水田でしか栽培できませんから、増産には水田開発が必要です。
その点、イモ類はどこでも栽培が可能です。
 
仮に全ての耕作地でサツマイモを栽培した場合、食糧自給率はどうなうでしょう。
日本人一人当たりの耕作面積は、約3.2aです。
3.2a×33万kcal/a・年なので、
一人当たりに換算して、約105万kcalを毎年生産できます。
一日に必要なカロリーは、平均で2430kcalとされています。
105万kcalは、432日分のカロリーに相当するので、
カロリーベースの食糧自給率は、118%になります。
 
つまり、取り敢えず、国民が餓死することは防げそうです。
 
 
ただし、これは、机上の空論にすぎません。
それについては、私のblogにも書いていますので、読んでみてください。