今回の一般公開では、二つの立ち寄りセミナーを聞きました。

一つ目は「氷河期ってどんなとき?シミュレーションでわかること
天文学(惑星学を含む)と古気象学を結合し、古気象をシミュレーションする研究でした。


もう一つは、「気候シミュレーション・雲・台風
こちらも、気象シミュレーションです。


シミュレーションのメリットの一つが、実際には起きていないことであっても仮想的に
再現できることです。
私が聞いた立ち寄りセミナーでも、前者は真水の流入、後者は陸地を無くす条件でも、
シミュレーションしていました。

また、セミナーではありませんが、展示の中に、『地球の自転が逆だったなら』との条件でシミュレーションした結果もありました。

地球の自転が逆というのは、大陸の配置を変えることに等しいので、ジュラ紀や白亜紀の
大陸配置で気象をシミュレーションすれば、恐竜の生態を知る手掛かりになるかも・・・
ちなみに、地球の自転が逆だったなら、大陸の配置も現在とはかけ離れたものになると、
研究者が仰っていました。確かに、コリオリの力が反対方向に働くので、マントル対流も
変わり、異なる大陸配置にしてしまうはずです。



さて、気象関係のシミュレーションは、非常に興味深いものでした。
また、新しい知識を仕入れることができたのと同時に、聞き忘れたこともありました。
そのあたりは、次回に書くことにします。




最後に、こんな話も伺いました。
シミュレーションは、AIにとって変わられるかもしれない

チェス、将棋、囲碁と、次々にAIが人間を打ち破り、注目を集めるようになっています。
多くは、自己学習による知識集積型のAIですが、学習した内容を基に考察できるように
なってくれば、シミュレーションでやってみなくても、論理的に結果を推定できるように
なる可能性があります。
そうなれば、膨大なエネルギーを消費してシミュレーションする必要はなくなります。

JAMSTEC横浜研究所にある『地球シミュレータ』は、冷却装置のための建屋が
地球シミュレータの建屋とは別にあります。
地球シミュレータは膨大なエネルギーを消費しますが、その大半は熱に変わります。
巨大な電気ストーブのようなものなのです。
でも、その熱を放置していれば地球シミュレータは誤動作してしまうので、冷却しなければなりません。
つまり、シミュレーションするということは、電気ストーブで部屋を暖めながら、同時に、その部屋をエアコンで冷やすようなものなのです。

地球シミュレータ

バカですよね。
シミュレーションしないで結果が得られるなら、こんなバカなことをしないで済むのです。
まあ、現時点のAIは自己学習型ですので、AIが数多のシミュレーションを行いながら
自己学習していくことになるのでしょう。

シミュレーションの必要性は、当面は変わらないのかもしれませんね。