第二青函トンネルの建設の要望を、青森県議会議長が国土交通省の事務次官に
非公式に伝えられています。
青森県議会議長は、「国土強靭化」の観点から要望していますが、
本音と建前を使い分ける政治家ですから、本心は別のところにあることでしょう。
 

というわけで、私は私の解釈で評価してみたいと思います。
 
そもそも、この話題の発端は、北海道新幹線の開通にあります。
北海道新幹線が開通し、新幹線と貨物列車が共用することになりました。
その影響は意外に大きく、貨物列車の本数制限と、新幹線の速度制限で運用されています。
 
地球温暖化の対策を考えると、鉄道による貨物輸送は拡充していく必要があります。
新幹線を高速で通すために貨物輸送をないがしろにするのは問題があります。
 
そこで、貨物専用の第二青函トンネルです。
ただ、青函トンネルの建設には、27年、7500億円がかかっています。
第二青函トンネルは、沈埋工法で建設した場合は5800億円とされていますが、
推進派の話は甘いのが常ですので、倍(1兆円)はかかると思うべきでしょう。
 
 
第二青函トンネルを作るべきでしょうか?
 
単純に新しいものを求めるのではなく、現状の青函トンネルを効率よく利用する仕組みを徹底的に考えるところから始めるべきだと、私は考えています。