最近、このblogでは車談義が続いています。
車が(飛行機も船もですが・・・)大好きな私は、ついつい本題を忘れてしまいます。
せめて今日くらいは本題をと思い、バイオエタノールの話題を持ち出す事にしました。
 
バイオメタノールは、
生物から生成したエタノール燃料だと、誰でも知っていると思います。
廃棄する作物等からも生成できますが、
効率良く安価に生産するために、トウモロコシやサトウキビ等の食用・飼料用作物を原料にするのが一般的です。
そこで、自動車用の燃料を全てバイオエタノールに切り替えた場合、
どれくらいの食糧が自動車の排気ガスとなって消えるのかを計算してみました。
 
まず、車の年間走行距離を10000kmと仮定します。
バイオエタノール車の燃費はガソリン車の7割程度ですが、エタノールの熱量は
ガソリンの7割程度ですので、発熱量当たりの燃費はほぼ同じです。
HV車の燃費は106MJ/km(昨日の拙blogを参照)ですから、
同性能のバイオエタノール車なら、年間1060GJが必要となります。
エタノールの熱量は、29.7MJ/kgなので、35700kgを消費します。
 
エタノールの原料は、ジャガイモで生産するものとして計算します。
ジャガイモは、穀物の中では栽培面積当たりのエタノール生産量が最も大きいのです。
ジャガイモ(1t)からエタノール(68.7kg)を生成できるので、
車1台の1年分のエタノールを生産するには、約520tのジャガイモが必要です。
520tのジャガイモは、年2回の作付でも11.5haの耕作面積が必要です。
また、520tのジャガイモは、4億kcalの熱量があります。
これは、ジャガイモだけから必要な熱量を得ると仮定すると、420人の1年分の熱量に相当します。
 
 
まとめると、
車1台分のエタノールを作物から得ようとすると、420人が餓死する計算です。
どうやら、バイオエタノールを燃料にする自動車は、成立しそうにありませんね。