今から50年前、日本初の心臓移植手術が行われました。
この移植手術は、後に疑惑が発覚、刑事告訴されて大きな問題になりました。
ただ、この時に、何が問題で、どう対策すべきか、法制化まで検討すべきでした。
それを怠ったため、実に36年間も日本で心臓移植手術は行われませんでした。
 
福島原発事故は、ある意味で、この心臓移植手術事件と似ています。
世間では、事故の経験を活かすのではなく、原発そのものを廃止すべきとしています。
でも、それでは36年間も心臓病患者を救おうとしなかった心臓移植手術と同じです。
 
                       
 
私が考える最悪のシナリオは、30年後、あるいはその先にやってきます。
温暖化が進み、アメリカや中国が温暖化防止に舵を切った時、どうなるでしょうか。
火力発電所の停止を要求し、代わりに原発を売り込んでくるはずです。
それも、津波対策も地震対策もされていない原発を。
 
今は、アメリカも、中国も、温暖化対策に消極的です。
その理由は、温暖化対策より、温暖化を無視して産業優先した方が得だからです。
逆に言えば、温暖化対策が得をする時代が来れば、一気に方針転換されるでしょう。
その時に、日本が原発の技術を失っていれば、格好の売り込み先になります。
それが怖いのです。
 
  
 
川内原発と伊方原発が稼働しています。
これらの原発において、今回の事故の経験が安全審査に活かされているかどうかです