太陽光発電の欠点は、
昼間しか発電できないことと、晴天でないと発電量が少ないことでしょう。
 
そこで、考えられたのが、宇宙空間に太陽光発電所を建設することです。
 
宇宙空間では、天気の影響はあるはずはなく、大気による吸収もありません。
 
ただ、ISS(国際宇宙ステーション)のような低軌道に建設したのでは、
軌道の4割は地球の影に入ってしまい、十分には発電できません。
また、発電した電力を地上に届けようとしても、
100分程で地球を1周してしまうので、うまく送電できません。
 
ということで、太陽光発電所を建設する場所は、静止軌道になるでしょう。
静止軌道でも、春分や秋分の時期には、地球の影を通る時間が1時間余りありますが、ほぼ一年中、発電することができます。
 
太陽光発電所を静止軌道に建設した場合、電力はどうやって地球に送るのでしょうか。
太陽光発電所から地球まで電線を繋ぐことは、まず無理でしょう。
ピアノ線の場合でも、自重を支えるために必要な引張強度の0.6%しかありません。
アルミでも、銅でも、自重に対する引張強度は、ピアノ線よりも低いのです。
カーボンナノチューブを用いることも考えられていますが、
現時点では、必要な強度の4分の1程度しかない上、製造できる長さもまるで足りません。
 
現時点で考えられる送電方法は、マイクロ波等の電磁波です。
ここで問題になるのは、「大気の窓」です。
宇宙に開かれた「大気の窓」を通さないと、電磁波で送電することは不可能です。
 
送電のほかに、静止軌道まで建設資材を大量に打ち上げる方法も問題です。
大規模は太陽光発電所が作る影は、地球環境に影響を与える可能性もあります。
 
 
まだまだ、問題、課題は山積みですが、可能性の一つには数えていいと思います。