「時代と共に、科学技術は発達する」
良く耳にする言葉ですね。
でも、私は大嫌いな言葉です。
 
確かに、科学技術は、時代と共に発達してきました。
でも、本当にそうなのでしょうか。
 
「科学技術は発達していくので、将来は、どんどんエコな家電が出てくる」
マスコミのコメントでも、時々出てくるフレーズですが、
技術屋の端くれである私にすれば、「ふざけるな!」と怒鳴りたい気持ちです。
 
ここは、個人的な憤りは抑えるとして・・・
 
もう少し正しい表現をしてもらうと、
「時代と共に、科学技術を発達させてきた」
でしょうか。
 
科学技術は、
技術屋が、日々の仕事を必死にこなす中で、
目の前の問題を試行錯誤を繰り返して一つ一つ解決していくことで、
いつの間に小さな進歩をしているのです。
技術屋自身が、その進歩に気付かないほど、小さな小さな進歩です。
 これが、科学技術の進歩の裏側です。
 
外から見ると、時代と共に着実に進歩しているように見えるかもしれませんが、
そんな簡単なものでも、格好いいものでもありません。
 プロジェクトXみたいな格好いいものは、まずありません。
 
 
勝手には進歩しない科学技術ですが、これを発達させるには、
「必要」
大切です。
「必要」だから、資金が集まり、技術屋が集まり、世界に広まるのです。
 
「必要」を生み出すのは、世論です。
だから、
一般の方々の正しい知識が必須になります。
 
理科離れなんかもっての外と思っていただければと思います。