日本で建設が進む木質バイオマス発電所の多くが、発電量が5000kw級以上です。
このクラスの発電施設は、約10万m³/年の木材が必要になります。
 
年間10万m³の木材は、福井県の年間木材生産量くらいです。
奈良県で15万m³、佐賀県で12万m³、埼玉県で8万m³です。
5000kW級の木質バイオマス発電所を1基運転するには、各県の木材生産の全てを使用しなければならないくらいです。
木材生産には、製材や合板、製紙用チップなどを含んでいるので、木質チップの調達は非常に難しいと分かります。
また、半径50キロ圏内でなければ、輸送費がかさんで採算が合わなくなります。
 
木質バイオマス発電所は、規模を縮小した上で、地域暖房や温水プール、温室栽培、病院や福祉施設などへの排熱の供給を検討していく必要があります。
 
「再生可能エネルギー」という言葉に踊らされていると、将来に新たな負債を残すことになりかねないことを、行政も住民も理解しなければならないと思います。