水力発電ダムは、地域に生息する野生生物の約70%を絶滅に追い込む原因になる可能性があるとの研究結果が発表されています。
 
アマゾン中部のバルビナダムの建設により、人造湖のバルビナ湖が形成され、一続きの森林だった地域が浸水して3546の島ができました。
このうち、面積が広い島以外では、過去26年間で哺乳類や鳥類、カメなどの個体数が大幅に減少し、野生動物12万4110種の4分の3近くが絶滅に追いやられる可能性があることが、今回の研究で分かったそうです。
一方、群島の中で最も面積が大きい25個の島では、当初生息していた種の大半が現存すると推定されているそうです。

 
私個人の考えでは、面積が大きな島でも、「陸生の動物は厳しい状況に追い込まれるのでは?」と思います。
特に、行動半径の大きな哺乳類は、水で行動半径を制限されてしまうと近親交配が進み、遺伝的多様性が失われてしまいます。
こうなると、鳥などが外部から新しい病原を持ち込んでしまった際に、簡単に絶滅してしまう危険があります。
また、遺伝子の異常が起きると、それを種の中カバーできなくなる場合もあります。
この類例として、アメリカ南部のミシシッピー州などでは、道路によって生活空間を細分化されたため、哺乳類の近親交配が進む問題が指摘されたことがあります。
この対策として、アニマル・アンダー・パスやアニマル・オーバー・パス等の道路を超える手段は、日本でも実施されつつあります。
 
先の研究ですが、「475ha以上の島は大丈夫」としているようですが、475haはかなり狭い面積です。
コモドドラゴンで知られるコモド島ですが、この島は狭すぎるため、哺乳類の肉食獣が居ないのです。だから、爬虫類のコモドドラゴンが繁栄できているのです。
そのコモド島の面積は、約39000haです。
私には、先の研究結果以上に、バルビナ湖の中の島の生物種は、厳しい状況に追い込まれているように思えます。