アメリカでは、中西部で竜巻が数多く発生し、多くの被害を出してきました。
この被害を減らすため、竜巻をより早く発見し、警報を出すために、
アメリカでは早くからドップラーレーダが利用されてきました。
 
これに対し、日本の竜巻対策は遅れていました。
単位面積当たりの竜巻発生件数は、日本でもアメリカの3分の1程度発生しています。
竜巻が多いアメリカに比べれば少ないですが、決して少なくない発生数です。
地球温暖化の影響で、今後は竜巻の発生件数が増えると予想されてもいます。
これに対して、気象庁が発表する竜巻注意情報の的中率は、僅かに3%です。
日本の竜巻観測は、明らかに遅れていると言えるでしょう。
この原因の一つが、気象用ドップラーレーダの普及の遅れです。
 
大阪大学には、フェーズドアレイ方式のドップラーレーダがあるそうです。
フェーズドアレイ方式は、電波の発信方向を電気的に自由に変えられます。
この機能を用いて、アンテナの向きを変えずに高速でスキャンすることができます。
その結果、リアルタイムで雲中の水滴の動きを捉えることができるようになりました。
 
同じタイプの気象レーダが、つくば市に設置されたそうです。
竜巻が多い関東地方で、このレーダが活躍してくれることを期待しています。