1993年は、歴史的な冷夏でした。
記録的な不作で、米を緊急輸入する事態となりました。
 
このような気候の異常は、一般に異常気象と呼ばれていますよね。
では、異常気象とは、具体的にはどんな気象を指すのでしょうか?
気象庁では、30年に1度程度しか発生しないような気象現象を指すようです。
 
さて、実際の異常気象がどんなものか、1993年を含む1990年代の月平均気温を調べてみました。
 
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このグラフは、潮岬における1990年から1999年の各月の月平均気温の偏差値を表しています。
話題にした1993年を示す黄色の線に着目すると、5月もやや低い気温ですが、7月から10月までが異常に低いことが分かります。
特に、7月の偏差値は「27」と異常なまでに低い値となっています。
統計学的には、1%程度の確率でしか起こらないとされる数値です。
 
でも、もう少し突っ込んで調べてみると、実は、1993年が最も寒かったわけではないことが分かってきました。
7月の月平均気温が最も低かったのは、1954年と1982年でした。
8月の月平均気温が最も低かったのは、1940年と1980年でした。
実は、1993年の冷夏の問題は、日照時間にあったのです。
実際、7月の月間日照時間が最も短かったのは、1993年でした。
 
ちなみに8月は日照時間も平均気温も最も低かったのは、1980年でした。
どうやら、作況指数に影響を与える気象条件は、8月ではなく、7月の日照時間が大きな影響を与えるようです。
 
 
※今回の解析は、潮岬の観測データを使用しました。
 潮岬は、黒潮の影響下にあり、全国の気象との関係が深いと考えられるからです。
 従って、観測データは潮岬ですが、全国的な傾向が現れていると思います。