気温上昇が地球温暖化によるものか、別の要因かを判断するために、
北と南で平均気温の変化を見てみることにしました。
 
地球温暖化では、温室効果ガスの影響で気温が上がるので、
北の地域の方が気温上昇が大きく、また冬の方が上昇幅が大きいと考えられます。
そこで、都市化の影響が少なく、古くから気象観測が行われている地点を探し、
北と南で違いがあるか、また月毎で違いがあるか、比較してみました。
 
まず、北の代表は北海道の根室、南の代表は沖縄の石垣とし、比較してみました。
 
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気象データは、1897年から2014年までの118年間の記録です。
横軸は月を、縦軸は最小二乗法による各月の気温上昇ペース(℃/年)を表しています。
つまり、棒グラフが高いほど、月平均気温が高くなる傾向が強い事を示しています。
 
根室と石垣の気温上昇は、各月を平均すればほぼ同じですが、
月毎に見ると、根室は、冬の気温上昇が顕著であることが分かります。
これに対し、石垣は、年間の差が少なく、月毎の傾向は根室とは逆に見えます。
 
これらの傾向が、根室と石垣の固有の傾向ではないことを確認するため、
北海道の帯広と奄美の名瀬でも同じ調査をしてみました。
 
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気温の上昇幅は違いますが、月毎の差は同じ傾向にあることが分かります。
ここでは示していませんが、他の観測点でも、類似の傾向にありました。
根室は除きますが、
気温の上昇傾向は、北の地域で大きく、南の地域では小さいことがわかりました。
 
このblogでは、再三、書いていますが、
やはり、地球温暖化はかなり進んでいるようです。