COP21は、曖昧な内容ながら、途上国のCO₂削減も盛り込まれました。
内容的には、途上国がCO₂削減の努力をするのか、甚だ疑問ですが、
一歩、進歩したといってよいと思います。
 
ただ、途上国は、「先進国の発展のツケを自分達に回している」とか、
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」といった主張をしています。
ですが、次の表を見れば、この主張は御都合主義であることが見えてきます。
 
イメージ 1
 
GDPを基準に世界の平均に対して主要各国のCO₂排出量がどの程度なのか、
表にしたものです。
 
これを見ると、GDP当たりのCO₂排出量は、明らかに先進国は少なく、
途上国、特に自国の都合で ❝大国❞と言ったり、❝途上国❞と言ったりする三国は、極めて大量のCO₂を出していることがわかります。
 
上記の表内の14ヶ国の内、G7(米・英・日・独・伊・加)+オーストラリアと、それ以外の7ヶ国で平均を取ったところ、先進国のCO₂排出量は、256t/百万ドルですが、途上国のCO₂排出量は、727t/百万ドルでした。
中国、ロシア、インドの三国に限定すれば、897t/百万ドルにもなります。
GDP当たりのCO₂の排出量を先進国並みに抑えれば、途上国は現在の3倍まで発展できるのです。
例の三国に至っては、3.5倍も発展できるのです。しかも、この三国だけで、世界のCO₂排出量の4割にも達しているのですから、❝途上国❞だとは言わせません。
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」というのは、国益に乗じた言い訳に過ぎないのです。
 
 
先日にも書いているように、先進国は一人当たりのCO₂排出量が非常に多いのですから、CO₂削減の責任の多くは先進国側にあります。
しかし、自国の発展のためにCO₂削減の責任を免れることは、途上国であっても許されないのです。
その第一歩が記された点で、今回のCOP21は評価できると思っています。