私は、科学が大好きです。
だから、冬至と言われても、柚子湯やカボチャではなく、妙なところに好奇心が疼きます。

冬至は、夏至からちょうど半年後なのか。
同じように、春分の日からちょうど半年後に秋分の日が来るのか。
「当たり前だろ。半年後に決まってるだろ」
そんな地の声が聞こえますが・・・
うるう年の一昨年の2016年が計算しやすいので、それを例にします。

2016年の夏至は6月21日、冬至は12月21日で、その間隔は1年の半分の183日です。
じゃあ、春分と秋分の間隔はどうでしょう。
2016年の春分と秋分は、3月20日と9月22日です。
実際に数えてみると、意外な答えが見えてきます。

2016年の春分から秋分までの日数ですが、数えてみましたか?
そうです。
186日あります。
2016年の秋分から2017年の春分(3月20日)までは179日ですから、7日分も違います。
これは、遠日点(地球が太陽から最も遠くなる地点)が7月5日にあり、春分から秋分までは遠回りしているためです。
ついでに言うと、夏至と冬至の間に遠日点があるので、厳密には、夏至から冬至の方が、冬至から夏至までより、少しだけ時間がかかります。
 
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こんなことを日頃は考えることは滅多にないでしょう。

ところで、冬至は、正確には午前7時23分(日本時間)でした。
欧州標準時では、2018年12月21日23時23分です。
欧州では、今年の冬至は12月21日だったのです。
ちなみに、アメリカでも、冬至は12月21日です。