私の記録によると、原発事故を受けて福島県で実施している甲状腺検査で甲状腺癌と確定した児童は57人、癌の疑いは46人との結果を、2014年に発表しています。
癌の疑い例を含めて103人です。
 
問題は、57人という数字がどんな意味を持っているかでしょう。
 
福島県の検査対象は約37万人でしたから、1万人当たり1.54人です。
ただ、実際に検査を受けたのは25万4千人との情報もあります。
この数値を基にすると、1万人当たり2.24人となります。
これに対し、環境省が青森県、山形県、長崎県で行った甲状腺検査の結果では、4300人を検査し、癌が見つかったのは1人でした。
この数値を基にすると、1万人当たり2.33人です。
 
単純に見ると、福島県における甲状腺癌の発症率は、他県と同等と言えますが、他県の調査の母数が2桁も少なく、癌が見つかったのが1人しかなかったので、本来は比較することに無理があります。
 
一方で、福島県の調査では、地域毎の発症率の差がなかったことが分かっています。
原発事故の影響があったと仮定すると、浜通の発症率が高いはずです。
地域差がないので、原発事故の影響があったとの仮定は否定されます。
 
 
総合的に見ると、甲状腺癌の発症率から原発事故の影響はないように思われます。
ですが、これは1巡目の結果にすぎません。
これからも10年は継続して検査を行い、全体像を記録していくべきでしょう。
 
 
因みに、私は再稼働派です。