「大気の窓」は、地球温暖化に大いに関係するキーワードですが、「大気の窓」についての私自身の過去に遡ってみたいと思います。

「大気の窓」に初めて触れたのは、アマチュア無線の勉強をしていた中学生の時でした。
(アマチュア無線は、受験さえすることなく現在に至っています)
アマチュア無線で使用する周波数は数々ありますが、低い周波数域では、電離層の影響を受ける事を知りました。
ですが、この時は「大気の窓」という言葉は知りませんでした。

「大気の窓」という言葉を知ったのは、ずっと後のことでした。

たまたま野辺山を訪れたことから、電波天文学に興味を持ちました。
野辺山には、ミリ波用としては今も世界最大の45m鏡があります。
電波天文学は、可視光以外の「大気の窓」を通して宇宙を観測する手段として
電波、特にミリ波(波長が1~10mm)を用いています。
可視光と違う波長を観測できるので、分子に固有の放射の観測範囲も、その分だけ広く観測できます。

振り返ってみると、私と「大気の窓」の付き合いは、意外に長くなっていました。