幕末の偉人と言えば、まず坂本龍馬が思い浮かぶ方が多いでしょう。
他には、西郷隆盛、勝海舟、吉田松陰、土方歳三、高杉晋作、伊藤博文、沖田総司、徳川慶喜、近藤勇、中岡慎太郎、山岡鉄舟、島津斉彬、島津久光、大久保利通、桂小五郎(木戸孝明)、久坂玄瑞、山縣有朋、山内容堂、松平春嶽、徳川斉昭、毛利敬親・・・
この時代は、多くの偉人が時を同じくして世に出てきました。
 
ただ、よく見ると、二つのことが分かってきます。
一つは、土佐藩、長州藩、薩摩藩に人物が集中していることです。
もう一つは、薩摩藩以外は、脱藩浪士が活躍していることです。
土佐藩の坂本龍馬や中岡慎太郎はもちろんのこと、長州藩の吉田松陰も高杉晋作も、脱藩しています。
これに対して、薩摩藩は西郷隆盛にしても大久保利通にしても、脱藩はしていません。薩摩藩は、名君の誉れ高い島津斉彬が、後々の礎を築いたためかもしれません。
 
ところで、名君に率いられた薩摩藩はともかく、他藩はどうだったのでしょうか。
土佐藩の山内容堂、長州藩の毛利敬親も、中々の人物だったと思われます。
だから、脱藩はしつつも、藩士に活躍の場があったのでしょう。
これに対して、三百近くもあった他藩はどうだったのでしょうか。
おそらく、時代の変化を読めない藩主がほとんどだったのではないでしょうか。
それ以上に、藩士の能力を見抜き、登用する能力に欠如していたのでしょう。
薩摩藩や長州藩にだけ有能な人材が居たのではなく、各藩にも人材は居たはずです。ただ、その人材を登用し、手腕を発揮するチャンスを与えなかっただけなのです。
だから、たった数藩の力で江戸幕府を含めた旧体制がひっくり返ったのでしょう。


さて、現代に置き換えてみましょう。
地球温暖化という大きな課題を抱えているにもかかわらず、江戸幕府(政府)も、各藩の藩主(都道府県知事)も、動く気配がありません。
当然、このような藩(都道府県)から有能な藩士は出てくるはずがありません。
 
総じて言える事は、人材を見抜いて登用する、あるいは導くことができるリーダーが居ない藩(あるいは国)は、これから先は衰退していくだけということです。
 
私は、幕末に匹敵するくらい多くの偉人が現れることを願っているのです。