自国に自惚れ、一方で、ヘイトスピーチを始め、他国を蔑む風潮。
日本って、そんな事を言えるほど凄い国でしょうか?
 
日本は豊かな国ではありません。
豊かさを見る指標の一つであるエンゲル係数では、韓国より悪い値なのです。
エンゲル係数を悪化させる外食比率は、韓国の方が2倍以上も高いにも関わらず!
エンゲル係数が、豊かさの全てではありませんが、少なくともこの指標では日本より韓国が格上です。
その国に対してヘイトスピーチをするのですから、恥の上塗りです。
 
日本のエンゲル係数を高めているのは、国内農産品の価格だけではありません。
円高による安い輸入食材がエンゲル係数を改善してくれているはずですが、非効率な流通システムが災いし、末端価格を押し上げているのです。
 
これらの原因を作ったのは、過去の政治家の失政です。
そして、今も新たな間違いを犯そうとしています。
政治家に責任を求めるのは、簡単です。
ですが、その政治家を選挙で選んでいるのは、私達自身なのです。
その意味で、私達日本人のレベルの低さを証明しているとも言えるのです。
 
 
さて、非難ばかりしていると面白くないので、一つ提案をしてみたいと思います。
 
日本の農産物は、価格が高い事が知られています。
そこで、国営の実験農場を作り、農場の生産物の末端価格がいくらになるか、実際に試してみるのです。
種苗、肥料、飼料、農薬、農業機械、燃料等の仕入れ、栽培、飼育、食品加工、人件費、収穫と歩留り、流通、輸送、販売まで、何に費用が掛かっているか、この実験農場で実際にやってみるのです。
 
農場の規模は、100ha(1km2)とします。
この規模なら、1000人分の食糧を生産できます。
エンゲル係数を25%、就業率を40%とすると、従業員は100人を雇用できます。
大学や一般からの公募によるアイデアで、農場の利益向上策を実施していきます。
アイデア提案の対象とする範囲は、仕入れから一般消費者への販売までとし、仕入れから販売までの全てを農場で管理します。
 
アイデアと結果は公開し、一般農家の経営改善の形で還元していきます。
このような取り組みは、現在の日本の問題点を浮き彫りにしてくれるはずです。
そうなれば、過去の政策とは次元の違う効果的な対策も可能になるでしょう。