「宇宙に知的生命がいるのなら、人類の前に現れないのはなぜか?」
有名なフェルミのパラドックスです。

フェルミのパラドックスに回答を出すためには、銀河系内の知的生命の存在数を推定するグリーンバンク方程式(ドレイクの式)を用いるのも一つです。

方程式は、以下のように表されます。

 NR×fp×ne×fl×fi×fc×L



 R: 銀河系の中で1年間に誕生する星の数

 fp   : 誕生した星が惑星をもつ確率

 ne : 生命が生存できる環境を備えた惑星の数

 fl    : 生存に適した惑星上で生命が発生する確率

 fi    : 発生した生命が知性をもつ確率

 fc   : 進化した生命が高度な技術文明を発達させる確率

 L  : 技術文明が実際に通信を送ることが可能な年数

 


1960年にグリーンバンク電波天文台においてフランク・ドレイク氏によって提唱されました。

各項目は、様々な研究者によって代入され、銀河系内の知的生命の数が推定されました。
近年の観測では、ne の値が急激に大きくなってきています。
なので、私は N の値も大きくなっていると思っていました。


一方、地球に誕生した生命は、永く単細胞生物のままでした。
生命誕生から多細胞生物への進化には、実に30億年近い時間がかかっています。
これは、単細胞から多細胞生物への進化が起こりにくいことを示してしています。
単細胞生物のままでは、知的生命への進化は考えられません。

ですから、fi の値は非常に小さいのかもしれません。

 


1ヶ月ほど前、オックスフォード大学の研究者が、知的生命の推定値を発表しました。
研究によると、
39~85%の確率で観測可能な範囲知的生命は存在しない
と推定されるそうです。

観測可能な範囲がグリーンバンク方程式の N を指しているのか、ニュース元からは読み取れませんでしたが、人類の誕生は奇跡的と考えても良いのでしょう。
もちろん、観測可能な範囲は広がっていくので、人類が存続していれば、いずれ地球外知的生命に遭遇できるはずです。

ただ、その前に解決しておかなければならない問題がいくつかあります。

その一つが地球温暖化でしょう。

地球温暖化は、地球環境の視点では小さな変化ですが、人類にとっては存亡に繋がる大きな変化です。人類が環境をコントロールして、自らの都合の良い環境を維持できることを示してほしいと思っています。そして、いずれダイソン・スフィアを建設できるまでになってほしいものです。




ダイソン・スフィアとは

フリーマン・ダイソン氏が提唱した知的生命のスペースコロニーの究極で、恒星の周囲を球状に覆うことで、恒星が発する全エネルギーを利用する球体を指します。SETIにおいては、ダイソン・スフィアから放出される赤外線を観測するべきとの考えから提唱されたものです。

ニコライ・カルダシェフ氏が提唱した宇宙文明の第2段階に相当し、恒星系の全エネルギーを利用するレベルを指します。

ちなみに、人類は第1段階(惑星内の全エネルギーを利用する)にも遠く及びません。



ちなみに、39~85%の確率で知的生命が居ないのなら、
       15~61%の確率で観測可能な範囲に知的生命が存在する事になります。
39~85%の確率で人類は孤独と考えるのか、15~61%の確率で孤独ではないと考えるのか。
どちらにしても、人類は知的であることを示したいところです。