今年も、9月13日にイグ・ノーベル賞が発表されました。

医学教育賞に、昭和伊南総合病院の堀内朗氏が選ばれました。
「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」が受賞理由だそうです。
「地域から大腸がんをなくしたい」との思いで研究したそうです。


大腸の内視鏡検査は、横に寝た状態で肛門から内視鏡を体内に入れていきます。
私は、さんざん内視鏡検査を受けましたから、不快感にも慣れていますが、お尻から内視鏡を入れるのは、不快感と同時に、恥ずかしさもあると思います。

堀内さんは、痛みや不快感を減らす方法を探していて、座った姿勢のままで受ける方法を思いついたのだそうです。椅子に座った状態で、内視鏡を自分の肛門に入れてみたところ、「驚くほど容易にできた」というのです。
2006年、米消化器内視鏡学会誌において、右手で内視鏡の端をつまんで肛門に挿入しながら、左手でカメラを操作い、モニターを確認する様子をイラスト付きで紹介しました。
また、内視鏡の入れにくさ、痛み、不快感が、そのたび異なることも発見したそうです。

堀内医師の努力が報われ、長野県の大腸がんが減ることを願っています。


今回の受賞で、日本人は12年連続だそうです。