現政権の本心は、国際貢献において日本が人的犠牲を払うことで国際的な発言力を高めたいのだろうと思います。
PKOやPKFで、自衛隊員に殉職者が出れば、日本政府は「日本は犠牲を払って国際貢献した」と国際社会に大きな声を上げるつもりなのでしょうが、思惑通りにはいかないはずです。
ここでは、その理由は省略し、加害者について書きます。

与党も野党もマスコミも、自衛隊員に犠牲が出るかどうか、つまり、被害者としての日本ばかりが議論されているように思います。
ですが、紛争地を自宅だと考えてみてください。
自分の家に武器を持って押しかけ、家族を殺したり、財産を壊されたら、どう思うでしょうか。
押しかけてきた者が死のうが傷付こうが、関係ありませんよね。
どんな立派な理由をつけても、それは押しかけてきた方の論理であって、自宅に入られた側からみれば迷惑なだけです。もし、家族を傷つけられたり、殺されたなら、誰も許さないでしょう。

PKOやPKFで誰かを傷つけたなら、日本はただの加害者でしかないのです。
それは、被害者になるよりも、辛いことだとは思いませんか。

それを考えない議論は、何も意味がありません。
それを踏まえて、憲法について考えるべきだと、私は思うのです。