本日(2019年2月22日7時48分JST)、はやぶさ2がリュウグウへのタッチダウンに成功しました。弾丸の発射にも成功したとみられています。

初号機のはやぶさは、2005年11月20日と26日にタッチダウンに挑戦しました。
1回目は、着地に失敗してイトカワの表面に横たわる状況に陥りました。
2回目は、着地には成功しましたが、弾丸が発射されませんでした。
初号機のはやぶさは、これでもかと言うほど、失敗を重ねました。当ブログでも、その失敗ぶりに触れています。

http://imutakatumi.officialblog.jp/archives/17804792.html
http://imutakatumi.officialblog.jp/archives/27133036.html

はやぶさ2は、そのリベンジを果たしつつあります。
リュウグウ到着後、3台のローバーの放出と着地、観測と移動の全てに成功しました。
予想外の荒れた地表にも関わらず、今回のタッチダウンにも成功しました。
荒れた地表の影響で、タッチダウンの候補地が見つからず、今回のタッチダウンは、最小幅6mの極小地に下りることになりました。(下図のL08-E1が着陸地点)

はやぶさ2着地1_L08-E1
ファン!ファン!JAXA! より
(リンク⇒http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/14055.html#anchor_no1

着地予定地の左下の「TM」は、ターゲット・マーカを示します。
途中まではターゲット・マーカを目標に降下するのですが、最後の着地はターゲット・マーカから少し離れた場所に移動して着地しました。
ちなみに、はやぶさ2の大きさは、6.00m×4.23mもあります。斜めなら最大7.34mもあるのです。それを幅6mの中に下ろすのですから、大変なことです。
NASAも関心を持っているそうで、成功したなら情報提供を要請されていたそうです。
そんな高難易度の着地を成功させたのですから、凄いことです。

初号機とは違うのだよ、初号機とは!
ガンダムの中で、ランバ・ラルが言う「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」のセリフをモジッたもののようです。「『初号機』はエヴァンゲリオンからでは?」とのコメントも見かけました。
あらゆる失敗を経験させてもらったはやぶさ初号機とは、確かに違うようです。

まだ、タッチダウンは2回を残しています。特に、3回目は、クレータを作って、地下の物質を採取する予定です。リュウグウの表面は岩石が覆っているので、難易度は非常に高いと思います。
でも、帰ってきてナンボ!
来年末にカプセルをウーメラ砂漠に下ろしてこそ、成功です。
全てのミッションに成功して、無事に帰還することを期待しています。

H2

ちなみに、本体はカプセルを帰還させた後も航海を続ける予定です。
命尽きるまで、航海は続くのです。  人生に似ているのかもしれませんね。