彼女の演説に対して、賛否両論があるようです。
賛否の両方があること自体は健全な状態なのですが、中には彼女に対する中傷の類いもあるようです。
「16歳の考えに世界が振り回されたらダメだ」は良しとしても、「洗脳された子供」や「お嬢ちゃまがやってることが間違ってる」などと言う日本の有名人も居たと聞き、コトの本質を見抜けていない点も含めて、同じ日本人として恥ずかしくなります。

コトの本質と言えば、否定意見の中に地球の寒冷化を上げる方が少なくないことが気になります。


地球温暖化の最大の問題は何でしょうか?

気温が上がることでしょうか?
異常気象が増える
ことでしょうか?
生態系が破壊される
ことでしょうか?

他にも、様々な問題が予測されていますが、元凶を見落としていませんか?
元凶
を捉えていれば、寒冷化の話題は出てこないはずなのです。


そもそも、地球温暖化は大気中の二酸化炭素濃度が上昇したことによる様々な環境変化の一つにすぎません。

大気中の二酸化炭素濃度が上昇すると、温室効果が高まり、気温が上昇するというのが、地球温暖化のシナリオです。
つまり、元凶は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇であり、地球温暖化ではないのです。

元凶
が見えてくると、複数ある一次の影響も見えてきます。
まず、地球温暖化です。
地球温暖化に伴う二次の影響として異常気象の増加があり、三次の影響として生態系への悪影響が懸念されるのです。
地球温暖化以外の一次の影響として、河川・湖沼・海洋の酸性化があります。
これも、二次的な影響として生態系への影響があります。
これ以外の一次の影響では、深海の無酸素化が懸念されています。

 二酸化炭素濃度の上昇 ┬ →地球温暖化   → 異常気象など → 生態系への影響
            ├ →海洋等の酸性化 → 生態系への影響
            ├ →深海の無酸素化 →・・
            :



地球が温暖化しているか、寒冷化しているか、重大ではないことがわかると思います。
問題の本質
である二酸化炭素の排出量削減しなければならないのです。
 

余談になりますが、地球の寒冷化の要因も、見ておきましょう。
寒冷化する要因として、私が思いつくものを列記します。

・地球の公転軌道の変化(数万年前まで続いた氷河期の原因とされる)
・温室効果ガスの減少
・反射能の増大(氷河の拡大やエアロゾルの増加などで太陽光の反射量が増える)
・太陽活動の低下(マウンダー極小期とそれに伴う寒冷化の要因とされる)

地球は寒冷化している」と叫ぶ方は、概ね、太陽活動の低下を指摘しています。
2000年以降の太陽活動は、マウンダー極小期に似た傾向にあることを根拠にしているようです。ですが、この間も地球の平均気温は上昇傾向を示しています。太陽活動の低下が一時的に気温の上昇を緩和することはあっても、全体としては地球温暖化は進行すると考えられます。
もう一つの問題は、マウンダー極小期は70年しか続かなかったことです。太陽活動が低下したとしても、極小期の終了後のことを考えるなら、二酸化炭素の排出量削減は欠かせないのです。





これとは別に、以下のようなTwitter記事を見かけたので、紹介しておきます。

トゥーンベリさんの演説で、ある人が残念そうに「原発には触れてないんだ」と。
「原発ゼロを求めても、日英独はともかく、米仏や経済発展が著しい中国、インドは
 まず応じない。問題が複雑になるのを避け、あえて言及しなかったのだろう」と私。


地球温暖化対策を考えると、原発は推進しなければなりません
原発に触れるとすれば、原発を停める方向にある各国に対して警告を発することになるでしょう。

Twitter主の意図は分かりかねますが、反原発=正義と勘違いしているように思えました。
原発事故の悲惨さを考え、反原発を訴える気持ちは理解できますが、原発事故のリスクよりも地球温暖化のリスクが重大だと考えるなら、原発推進=正義となりうることを理解すべきです。


私が、原発再稼働には賛成だが、新設には反対と言うのは、地球温暖化と原発の問題のバランスの中で導いた結論です。
反原発=正義と思いこまず、後世により良い地球を残す方法を考えるべきです。

トゥーンベリさんが訴えた本質部分未来の地球の姿のはずですから!