最強の都道府県は、どこだと思いますか?

東京?
大阪?
それとも、広い北海道?

私は、兵庫県を挙げたいと思います。
その理由を説明する前に、地図で遊んでみたいと思います。


北海道と沖縄は、他の都府県と陸では繋がっていません。
長崎県は、佐賀県にだけ県境を接しています。青森県、山口県、香川県、高知県、佐賀県、鹿児島県は、それぞれ2県と接しています。
逆に、多くの県と接しているのは、8県と接している長野県があります。埼玉県と岐阜県は、それぞれ7県と接しています。
埼玉県は。面積が狭い割には接している県が多いですね。

さて、日本には、47都道府県があります。
都道府県庁は、北海道、本州、四国、九州、沖縄島の五つの島にあります。
五つの島は、全て国道で繋がっています。
「えっ?」
そう思われた方は少なくないと思います。
本州と九州は、国道2号線の関門国道トンネルで繋がっていることは、御存知でしょう。
本州と四国は、国道317号線(しまなみ海道)、国道30号線(瀬戸大橋)、国道28号線(神戸淡路鳴門自動車道)で繋がっていることも、御存知の方は多いでしょう。
「でも、北海道は?」
青函トンネルは鉄道専用トンネルですから、国道では繋がっていないように思えますね。
実は、『海上国道』という見做し国道があるのです。海上国道は、海路を含めた国道で、フェリーで実質的に結ばれている場合もあります。
北海道と本州(青森県)を結ぶ国道は、279号線、280号線、338号線の3本があります。
同じように、沖縄県も、国道58号線で鹿児島県と繋がっています。
地面が繋がっていなくても、色々な形で各都道府県は繋がっているのですね。


本題に戻りましょう。
私は、兵庫県こそ、日本最強の都道府県だとしました。その理由を、説明したいと思います。
昨今の外出自粛要請から、「"翔んで埼玉"のようだ」とも言われています。
県境に関所を設け、通行手形が無ければ通過が許されない? 冗談のような事態になっています。
そこで、「もし県境に関所を設けたなら、どこの都道府県が最も通行税を取れるのか」を考えてみました。

例えば、青森県が県境に関所を設けると、北海道は青森県に通行税を払わなくてはなりません。
同じように、鹿児島県が関所を設けると、沖縄県は鹿児島県に通行税を払わなくてはなりません。
長崎県は、唯一の陸続きである佐賀県に通行税を払わなければなりません。その佐賀県も、福岡県に通行税を払わなければなりません。
福岡県は、山口県との間に関門トンネル、国道トンネル、関門大橋、新関門トンネルと4本の動脈が繋がっています。九州各県は、福岡県を通るしかないのです。
上には上がいるもので、山口県に関所を作られると、その福岡県も通行税を払うしかありません。
でも、九州には裏技があるのです。実は、大分県は、国道フェリーで愛媛県と繋がっていて、毎日10往復以上も出ています。
大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県は、福岡県も山口県も通らずに近畿圏、首都圏に向かうことができるのです。

ちょっと、脇道に逸れてみましょう。
鉄道だけを見ると、岡山県も四国各県を押さえることができます。
四国の中でも、鉄道で本州へ行くには、愛媛県、徳島県、高知県は香川県に通行税を払うしかありません。

閑話休題
ここまででは、山口県が一番多くの県から通行税を取れそうですね。ただ、海上国道という抜け道がありました。
ところが、鉄道も、国道も、海上国道さえも押さえられる最強の県があるのです。
それが、兵庫県なのです。

兵庫県は、県境こそ鳥取県、岡山県、京都府、大阪府の2府2県としか接していませんが、地理的には、本州を東西に分断する位置にあるのです。しかも、道路では徳島県と、海上国道では香川県とも繋がる交通の要衝なのです。海も含めれば、和歌山県(紀淡海峡)とも接しています。
姫路城が築かれた理由には、交通の要衝だったこともあります。
新幹線でも在来線でも高速道路でも国道でも海上国道でも、兵庫県を通らなければ西にも東にも行けないのです。
兵庫県は、西の17県、東の29都道府県を完全に分断しています。
海上輸送でも、兵庫県は日本海、瀬戸内海、そして紀伊水道の先に太平洋を望む位置にあります。動力船が無かった江戸時代なら、兵庫県は水上交通でも要衝の地だったのです。

兵庫県は、通行税を設ければ、ガッポ! ガッポ!
・・とはいきませんね。

江戸時代ならいざ知らず、現代の船舶の航行性能は格段に向上しました。更には、航空機も発達しています。
兵庫県が多少あがいても、通行税は取れないでしょうね。



さて、新型コロナ騒ぎで、休校が延長された子供たちも少なくないと思います。
新・小学一年生は、子供だけでなく、親御さんも子供の晴れ姿を見たかったでしょう。
それもこれも、しばらくはお預けです。
晴れの日が来るまで、外にも出かけられず、悶々としているかもしれません。
外に出かけられないのなら、地図で旅してみてはどうでしょうか。



【追伸】
カテゴリーを『科学的好奇心』にしましたが、科学の匂いはどこにもありませんね。
それに、先月末に「お休みにします」と言っておきながら、あまり『お休み』になっていません。
コロナ騒ぎで仕事に余裕ができたので、精神的にはアップアップの状態ではあるものの、書いてみたくなった次第です。
まぁ、ちょっと調子が良ければ、これからもこんな感じで書くかもしれません。