課題編なので、いきなりクイズです。

「最初は4本足で歩くけど、途中は2本足、最後は3本足で歩く動物は、なぁんだ?」


この答は、少し後にするとして、生涯で歩き方を変える生物を探してみましょう。
まず、思い付くのは、変態する生物です。
変態とは、成長の過程で、体の特徴を変えていくことを指します。具体例では、チョウ(昆虫)やカエル(両生類)です。
蝶は、幼虫では16本の脚があります。その後、サナギを経て成虫になると、足は6本です。脚の本数が、まるで違いますね。
カエルは、誕生時には脚が無く、後脚、前脚の順に生えてきます。つまり、0本→2本→4本と、変化していきます。ですが、本数の変化が違うし、最後に3本にはなりません。
変態はしないけれど、誕生時と大人で大きく変化するのが、カンガルー等の有袋類です。カンガルーは、胎盤が無いので極端な未熟児で誕生時します。誕生時の姿は、カブトムシの幼虫にも似ています。(伊牟田の感想)
誕生時から4本脚ですが、後脚ははっきりしません。誕生時は、前脚だけで母親の育児嚢までよじ登ります。誕生後は、二、三歩進むだけなら4本脚ですが、走る時は2本脚です。オス同士の喧嘩の時に尾で体を支えることもあるにしても、歩いたり走ったりする際に、尾を地につけることはありません。
クイズの答ではないですね。

カンガルー以外では、人間が歩き方を変えます。
最初は、ハイハイから始めます。ハイハイは、完全に4本脚で、しかもクロールです。間も無く、立って2本脚で歩くようになります。
じゃあ、3本脚は?
老人になった時に、杖をついて歩くようになります。3本脚と言えなくもありません。
と言うことで、答は「人間」でした。
なお、本件へのクレームは受け付けません!(^_^)



閑話休題。
人は、歩き方を変えていきます。
最初は、4本脚で体を支えて歩きます。
その期間は短く、数ヶ月後には立ち上がって歩きます。
歩き方は、4本脚と2本脚では、まるで違います。
違いは、脚の本数だけではありません。前脚と後脚を動かすタイミングが違うのです。
ハイハイの時は、『クロール』です。なので、左後脚が前へ動いた後で、左前脚が前へ動き始めます。
ところが、2本脚で歩く時は、左後脚(左足)が前へ動く時、左前脚(左手)は後ろへ動きます。タイミング的には、完全な『斜対歩』です。
ハイハイから立ち上がる時、歩行に使う脚の本数だけでなく、動かし方まで変えてしまうのです。

余談になりますが、犬や猫の歩き方は、『斜対歩』されていますが、厳密に言うと『斜対歩』より『側対歩』に近いのです。
犬や猫の歩き方は、左後脚が着地する寸前に、左前脚を浮かせます。そして、左前脚があった場所に左後脚を着地させます。つまり、瞬間的には、片側の前後脚が同時に浮いている時間があるのです。






ここで、気になることがあります。
それを考える前に、前回に話題にした『ミニキリン』を少し復習しましょう。

キリンは、脚が長いから『側対歩』でしたね。そして、脚が短い『ミニキリン』も『側対歩』でした。歩き方は、生まれながらにして、キリンに備わっているようでしたね。

さて、人間は、最初は『クロール』ですが、ほとんど学習せずに、『クロール』を使いこなしているように見えます。興味があるものを見つけると、その度に歩き方を変化させ、方向を変えます。学習と言うより、本能的に体を使っているように見えます。
何年ぶりか、何十年ぶりか、ハイハイをしてみると、無意識に『クロール』になります。日頃、ハイハイをすることはないのに、無意識にできるのです。
つまり、人間が産まれながらにして『クロール』が身に付いていることになります。

ならば、立ち上がって2本脚で歩く技術は、どのように身に付けるのでしょうか。
赤ちゃんが伝い歩きを卒業して歩き始めた時、前脚(手)を使っていません。
子供のゴリラが2本脚で歩く動画を見ると、体の前で両手を左右に振ってバランスを取っています。少なくとも、子供のゴリラは『斜対歩』のタイミングで前脚(手?)を振る本能は持っていないようです。
ところが、大人のゴリラは、人と同じように『斜対歩』のタイミングで前脚を振って歩きます。その姿は、人とそっくりです。


まとめると、生来、人が持っているのは、4本脚を使ってクロールで歩く能力だけ。
2本脚の歩き方は、学習して身に付ける。

と、ここまで来ましたが、これが正しいのか、私にはわかりません。
この先は、専門家に聞いていただくしかありません。

身近な専門家としては、動物園の類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザル)の飼育係や獣医ですが、特殊な質問になるので御存知かどうかはわかりません。
本格的な専門家として私が思い付くのは、京都大学の霊長類研究所です。中々、敷居が高いので、愛知県犬山市にあるモンキーパークが良いかもしれません。
私が思い付く範囲では、最も答を得られそうな所です。


表題から外れた結びになってしまいましたが、興味のある方は、新型コロナウィルス感染症が収束した後、モンキーパークを訪れてみてはいかがでしょうか。




【おまけ】
私なら、モンキーパークのついでに、現存十二天守の一つ、犬山城にも行きます。
ちょっと足を伸ばして、岐阜かがみがはら航空宇宙博物館で、実験機の飛鳥やUF-XSも見たいですね。でも、飛行機を見たなら、陸代表でリニア・鉄道博物館、海代表で砕氷艦ふじも見たいし、味噌カツも食べたいし、きしめんも・・・

夏休みまでに新型コロナが収まるといいですね。
(かなり厳しい状況ですが・・・)