こういうことは、書きたくありませんでした。

大阪府は、誰がどう見ても、『医療崩壊』の状態です。
救急搬送は滞り、コロナ患者の待機所で一時預かりを行っています。
救急搬送は、他の傷病にも影響を与えていると聞きます。
コロナ患者では、病床が足りず、事実上のトリアージが行われているようです。

これを『医療崩壊』と言ってはいけないなら、日本は言論の自由さえ失ったことになります。

もちろん、『医療崩壊』と言うことは、地域住民の不安を煽ることになるかもしれませんが、新型コロナウィルス感染症は、本人の努力でかなりの確率で防ぐことができます。
だから、不安に感じたなら、外出は極限まで避けることです。どうしても外出しなければならないなら、マスクと手洗いを徹底することです。わかりやすく言うなら、町全体を汚物と見立て、何かに触れたら(汚物に触れたと思え!)、必ず手を洗う。マスクは外さない(町は毒ガスに満ちていると思え!)。手で顔やスマホ等は触らない(手に汚物が付いていると思え!)。何かを食べたい時は、持ち帰る(汚物に溢れているところで何を食うのか!)。帰宅したら、マスクを捨て、手を肘まで洗う。洗顔も、効果があるかもしれません。
これで、かなり防げます。

どうしても、外に出なければならない人がいます。
例えば、鉄道やバスは誰が動かしているのか、食糧は誰が運び、売っているのか、想像すれば良いと思います。このような職業の人は、外出しなければなりません。
生活に直結しない人は、自宅で耐えるしかありません。
今の大阪府や兵庫県は、そのレベルです。


政府は、助けてくれません。
あてになるはずがありません。
大阪府がこんなことになるまで、政府は放置していたのです。
蔓延防止等重点措置でも、緊急事態宣言でも、政府は大阪府から要請されるまで黙っていました。専門家を集めた、あんな御大層な分科会を組織していながら、大阪府が要請するまで動かなかったのです。
この事態が予測できなかったのなら、分科会は解散すべきです。
分科会が提言していたのに、政府が無視していたなら、新型コロナ対策の全権を分科会に委任して、政府は解散すべきです。
政府は、この状況でも、憲法改正のための国民投票法改正や、オリンピック・パラリンピックにこだわっています。大阪府から要請されるまで、蔓延防止等重点措置も緊急事態宣言も出さなかった政府は、憲法改正やオリンピックを考えていたのです。
許せません。


阪大病院は、ICUの全病床をコロナ患者に割り当てることを決定しました。
これに伴い、重いガン等の手術は停止されたそうです。
私の手術前の気分を思い出すと、阪大で手術を予定されていた方のお気持ちは、如何程ばかりかと、辛くなります。
この体制は、「連休中だけでも」と大阪府から要請されたようですので、一時的な措置なのでしょう。
大阪府は、ICUの全病床を新型コロナに割り当てるようには要請していますが、あぶれる患者の扱い等の指示はなかったそうです。新型コロナウィルス感染症の患者が救われれば、それ以外は無視するのでしょうか。


政治家(中央も地方も)の対応の遅さ、予測能力の欠如によって引き起こされた、この状況を医療崩壊と言ってはならないなら、言論統制です。