昨日、投開票が行われた横浜市長選挙の投票率は、49.05%でした。
前回の市長選挙は、37.21%でしたので、大幅に増加しました。

ですが、これでも半分です。
本来であれば、投票率は最低でも2/3を超えて欲しいところです。


横浜市長選挙の過去の投票率を見ると、1978年の第9回以降は、概ね30%台で推移しています。
例外は、第17回の68.76%と今回だけです。それ以外は、第10回の39.76%が最高で、第18回では29.05%と、低調でした。
ここまで投票率が低いと、民意が反映されたとは言い難いでしょう。
逆に言うと、組織票で選挙が決まりやすくなります。組織票は、政党の意向で動きますから、政党が民意を無視して好きに権力を行使できるようになります。


一般に、浮動票と呼ばれる票があります。
特定の支持政党がなく、その時々の状況で投票行動を変える票です。
本来の選挙は、この浮動票だけであるべきです。

「全てが浮動票では政党政治ではなくなる」と、考える方もおられるでしょう。
政党政治は、同じ考えを持つ方が政党を組むことで、議会で主張を通しやすくすることと、選挙において自党への投票を促すことのはずです。
有権者は、その時点の自分の考えに近い政党に投票することになります。つまり、民意によって、政党が淘汰されます。淘汰されたくなければ、民意を汲む必要があります。

組織票は、有権者の20%もあると言われています。こんなにあると、40%前後の投票率であれば、選挙結果は開票しなくてもわかります。
民意を反映するため、出来るだけ高い投票率が望ましいのです。


次回の総選挙では、高い投票率になることを願っています。