当ブログは、食糧自給率の向上をテーマに掲げ、運営してきました。

食糧自給率の向上をテーマにした理由は、いくつかありますが、一言にまとめるなら、『食糧安全保障のため』と言って良いでしょう。

当ブログを開設したのは、2013年12月(当時はYahooブログ)でしたので、既に8年半が経過しました。
政府の無策によって、この8年半で、食糧自給率は更に低下しています。
資料穀物も含めた食糧自給率は、30%前後しかありません。有事があれば、8500万人が餓死する計算です。

当ブログが想定していた有事は、地球温暖化による食糧不足と、食糧の囲い込みでした。
その時には、食糧輸入国の通貨は下落し、食糧調達が厳しくなっていきます。



私が想定していた要因とは異なりますが、今、想定に近い状況が起こっています。

ロシアのウクライナ侵攻によって、ロシアへの経済的な締め付けを目的とした禁輸と、ロシアによる黒海沿岸の閉鎖で、ウクライナからの食糧輸出が滞る事態となっています。
これにより、中東やアフリカ諸国では、深刻な食糧不足に陥っています。

これも要因が異なりますが、日本と欧米の金融政策の違いから、円安が加速しています。
日本にとっても、アフリカ諸国の食糧不足は、対岸の火事ではないのです。


現在、食品の値上げが続き、生活を圧迫しつつあります。
当面の対策は、金融政策の見直しでしょうが、長期的には、食糧自給率の向上が重要になります。

残念ながら、今の政府は、食糧安全保障を軽視し、軍備拡大に邁進しています。
軍備拡大に対する執心ぶりは、異様さを感じるほどです。
消費増税をしてまで財政の立て直しに注力していたのに、軍備拡大では赤字国債を乱発するつもりです。
呆れるばかりの出鱈目な政治です。



当ブログは、消費増税は賛成してきました。
財政を立て直し、未来の国民に素晴らしい日本を残すためでした。

TPPには、反対してきました。
関税撤廃を原則とするTPPは、法人税増税で、企業の海外脱出が増加するためです。

原発再稼働を求めてきました。
原発を再稼働することで、地球温暖化を遅らせ、温暖化対策の技術開発を間に合わせるためでした。

憲法改正と軍備拡大には、反対してきました。
軍備を増強しても、日本の安全保障に貢献しないどころか、逆に危険に曝すことになるからです。
周辺国の軍備拡大に対する日本国内の反応と同じことが、周辺国でも起きるからです。
一触即発のリスクを高めるだけなのです。
また、軍備に掛かる資金と人員は、国を圧迫し、日本の衰退を加速することになります。


アジア諸国における日本の評価は、近年、下がりつつあります。
その状況で軍備を増強したなら、アジア諸国が思い浮かべるのは、大東亜共栄圏を叫びながら、踏みにじられた記憶です。
東南アジア(東アジアではない)でも、500〜1000万人が亡くなっています。
日本の戦没者が約240万人とされていることからみても、東南アジアの戦没者の多さがわかるでしょう。
この犠牲を正当化できません。

最近では、外国人技能実習制度でも、日本は評価を下げつつあると聞きます。
日本は、国内で考えるよりも、海外での評判が悪いのです。
この状況で、憲法を改正して戦争をできる国に変えれば、日本はアジアで孤立する可能性があるのです。



我々は、立場を変えて見つめなければなりません。

相手の立場から見つめ、自らを律していかなければなりません。
それができないなら、小国である日本は、衰退するしかありません。
そうならないため、当ブログは、食糧自給率の向上を中心に、運営したのです。



次の参議院選挙では、当ブログを読んで、投票先を考えていただければ、光栄です。

当ブログと同じ主張をする政党は、日本には無いようです。
(だから、投票では、私はいつも頭を悩ませています)
なので、当ブログの提言の中で、何を重視すべきなのかを吟味して、ベストの投票をしてください。

もし、投票すべき政党や候補者がなければ、野党に投票してください。
そうすることで、政府の暴走だけは防ぐことができます。
投票しないのは、与党への投票とほぼ同義です。
それだけは、お忘れなく!!