政府は、かなり前から大規模農業へ移行すべく、政策を進めてきました。
農業法人も、その一つでしょう。

その政策自体を否定するつもりはありません。
ただ、2100年のあるべき姿を考える当ブログでは、少し違う考え方をしています。




大規模農業には、当然のことながら、メリットとデメリットがあります。

メリット
・経営規模が大きくなることで、経営体力が高まる。
・設備の稼働率が高まり、コストを削減しやすい。
・経営体力の向上により、安定供給に寄与できる。
・休暇や勤務時間の面で、働き方を改善できる。


TPPを進める以上、農業の経営体力を向上させる必要があります。
また、大規模化によって、設備を集約して稼働率を高めることができるので、コスト削減にもなります。
量が増えるので、安定供給にもプラスに働きます。
更には、雇用制度によって、特に畜産業界では、休暇も取りやすくなります。



デメリット

・外部の資本が参入しやすくなる。(メリットでもある)
・投機対象になり、経営が不安定になる。
・外国資本に買い取られると、食糧安全保障が崩れる。
・大量に生産するため、域外への輸出が必須になる。


資本家の参入が容易になるため、投機の対象になったり、場合によっては、外国資本の参入で、食糧安全保障に重大な影響を及ぼすことも、考えられます。

見落とされる問題点として、生産量が多いので地域で消費し切れない点です。
なぜ問題なのかというと、域外へ輸出しなければならないためです。
域外への輸出には、エネルギが必要になるため、域内で消費する場合よりエネルギ消費が増え、環境負荷が高まります。





豊葦原中津谷の方針

豊葦原中津谷では、自給自足型農業を考えています。
これは、究極の域内消費です。
流石に、極端すぎる域内消費ですが、もう少し広げ、市域や県域で全量を消費するなら、輸送に伴うエネルギ消費を低く抑えることができます。
エネルギ消費を抑えれば、カーボンニュートラルも容易になります。

少量多品種栽培は、域内消費を考えれば、目指すべき方向だと、私は考えています。
大規模経営とは、相入れない部分もありますが、組み込める部分もあります。
未来の農業の経営形態は、大規模経営かつ少量多品種栽培が、私の考える理想形です。


少量多品種栽培にも、例えば複数の品種のトマトを生産する多品種栽培もあると思います。
トマトなら、国内で生産されているだけで、20品種以上もあるそうです。
収穫時期が違うので、災害に遭っても、全収入を失うリスクを減らせます。農業を営む上で、大切な要素ですが、域内の需要を超えるのでは、私が求める形と違ってきます。

私が考える少量多品種栽培は、全量を域内で消費するとの視点と、域内で必要とする全品種を栽培するとの視点の二つがあります。
なので、指定野菜の全品種と主食になる米、小麦は、域内で全量を生産することが、少量多品種栽培の目的となります。




先日、指定野菜について紹介しましたが、少量多品種栽培は、これを否定する方向性です。
ただ、小さな政府を目指すなら、このような支援政策を縮小するべきです。

災害があった場合、少品種大量栽培では、当該品種が全国的に不足することになります。
少量多品種栽培なら、影響を受ける品種は増えるかもしれませんが、個々の品種への影響を小さくできるため、指定野菜のような支援の必要性を小さくできます。



全てにおいて、少量多品種栽培が優れているわけではありません。
少品種大量生産とのバランスが、大切になると思われます。

農水省の中でも燻っている知識人は、どう考えているのでしょうか。
いつまでも燻ってないで、声を上げてみてはどうでしょうか。