最初に言っておきます。
私の考えは護憲です。
それを踏まえて、以下を読んで頂きたいと思います。


民進党の岡田克也代表は、憲法改正をめぐる国会論議について、
「私は9条改正は必要ないと明言しているが、
それ以外は、なるほどと思えるものが出てくれば議論することはないわけではない」
と述べたそうです。
岡田氏は、憲法9条以外には問題がある可能性を認めたことになると、
理解しているのでしょうか。

日本国憲法は、実によくできた憲法だと思います。
憲法改正論は、9条の戦争放棄だけがクローズアップされますが、
基本的人権、思想・信条の自由等、今では当たり前になっている日本の形を作り上げています。
岡田氏は、そういった条文の中には、9条とは異なり問題があるかもしれないとしたのです。
日本国憲法が持つ理念を、どう考えているのでしょうか。
愕然としています。

政治的にもみても、下手な戦術です。
議論するなら、問題の有無を明確にする作業から始めるべきです。
特例を作ってしまうと、他との扱いの矛盾を突かれ、総崩れになってしまう危険があります。
実に情けない政党ですね。


憲法改正派が3分の2を締めてしまったのです。
日本国憲法の全ての条文について一つずつ検証し、問題の有無を真摯に議論すべきです。
そして、問題があるなら、国民に内容を丁寧に説明するべきでしょう。


今回の参議院選挙では、憲法改正を議題にしたのではなく、アベノミクスの信を問う選挙でした。
ですので、憲法改正を前面に置いた総選挙があるべきかなとは思っていますが、
憲法改正派は、絶対に総選挙はしないでしょうね。
となると、2018年12月までが勝負です。

まあ、民進党には憲法を守る能力はありませんね。
別格に扱っている9条さえも、全く守れないでしょう。
護憲派の私の中には、絶望的な空気が流れています。