ネットニュースでは、アラスカの異常高温が報告されています。

地球温暖化は、冬場ほど気温上昇率が高く、寒冷地ほど気温上昇率が高くなります。
逆に言えば、冬場の気温上昇率が高い場合や、寒冷地の気温上昇率が高い場合、
その気温上昇は温室効果による地球温暖化によるものだと言えます。

気象庁のデータベースを用いて、地域毎の月別気温上昇率を調べてみました。
対象に選んだ気象観測点は、鹿児島県奄美大島の名瀬、和歌山県の潮岬、
新潟県佐渡島の相川、岩手県の宮古、北海道の根室です。
これらは、100年以上の観測記録が残っており、都市化の影響も少ないと考えられます。

まず、5地点の気温上昇傾向ですが、以下のように全ての地点で上昇傾向を示しました。
 鹿児島県奄美大島の名瀬 : 100年で1.0℃の気温上昇
 和歌山県の潮岬     : 100年で1.1℃の気温上昇
 岩手県の宮古      : 100年で0.6℃の気温上昇
 新潟県佐渡島の相川   : 100年で1.1℃の気温上昇
 北海道の根室      : 100年で1.1℃の気温上昇

高緯度地域ほど気温上昇が高いとは言い切れませんが、この解析は次の機会に行います。


まずは、次のグラフを見てください。

月別の温度上昇傾向

このグラフは、5地点の月別の気温上昇傾向を調べたものです。
気温上昇の傾向を分かりやすくするため、年間平均の気温上昇率に対して、
各月の気温上昇率をグラフにしました。
縦軸は、偏差値になります。
明らかに、冬場の気温上昇率が大きいことが分かります。
これは、温室効果ガスの影響と考えると、素直に肯ける結果です。


月別の温度上昇率

このグラフは、気温上昇の絶対値を示しています。
縦軸は、1年毎の気温上昇(℃)です。
宮古では、夏場に気温低下傾向を示しています。
宮古の年平均の気温上昇率が低いのは、この影響があるものと思われます。
一方、相川(佐渡)と根室の冬場の気温上昇率は、他の地域に比べて高いことが分かります。
断定はできませんが、寒冷地の冬場に気温上昇率が高くなっているように思えます。
温室効果ガスの影響と考えられなくもないでしょう。


近年のデータを見る限り、地球温暖化は、どうやら間違いなさそうです。
今後も、当ブログでは、地球温暖化の真偽を検証していこうと考えています。