JAMSTEC横浜研究所では、地震を研究している方が多いそうで、当然のことながら、
関係する展示も数多くありました。
横須賀本部でも見た3D地形図、日本海側の地震、トルコ・マンデラ海域の断層連動等の
展示がありました。
私が喰いついたのは、展示そのものではありませんでした。
一つは、「大震度地震」、「大和堆」等ですが、今回は「四国沖のスロースリップ」を
話題にします。

下の地図は、南海エリア周辺で1946年からの70年間に発生したM5.5をプロット
したものです。

南海エリアに発生したM5.5以上の地震

一目で分かるように、高知県沖、特に足摺岬の南東側で地震がない地域があることが
分かります。
この領域では、スロースリップが起きているため、歪が溜まりにくいのです。
そのため、観測開始から今日まで大きな地震は発生していません。
また、歪みが溜まりにくいので、南海トラフ地震が発生しても、日向灘で大地震が
発生しても、この領域で破壊が止まり、反対側まで連鎖しにくいと考えられている
そうです。

※立命館大学の高橋学氏は、南西諸島から東海までが連動する超巨大地震の危険性を
  唱えていますが、氏の勉強不足がよく分かります。

なぜ、ここでスロースリップが起きやすいのか尋ねたところ、この辺りで地下の構造が
切り替わっているためと考えられているそうです。
確かに、日向灘では北北東から南南西方向に向かって地震帯が伸びていますが、
南海・東南海ではほぼ東西方向に地震帯が伸びています。
地震が少ない(スロースリップが起きている)領域は、ちょうど両者の境目にあります。

ただ、「スロースリップが起きているからと言って、大地震が起きない事を意味する
わけではない」と釘を刺されました。
やはり、地震はいつ起きるかわからないと、常に意識しておかなければならないようです。