前回は、気温の予測精度を確認しました。
1988年の気温の予測は、改良前よりは改善されていました。
今回は、予測した気温を基に、起点日と開花日を予測してみましょう。


記録がある東京の開花日の中で、最も開花が早かったのは、2013年の3月16日です。
逆に最も開花が遅かったのは、1984年の4月11日です。
まずは、この2年について、検証してみました。

検証に際し、使用する法則は「157℃の法則」としました。
気温予測に用いる日平均気温の期間は、前年の7月1日から開花当日までとしました。
開花の予測は、気温予測で9.8℃を超える日を起点とし、実測気温を基に-10℃を
0度とした積算気温が157度を超える日を算出します。

では、開花が元も早かった2013年を見てみましょう。

東京2013年

気温の変化(オレンジ色)と予測気温は比較的一致しています。
これを基に計算したサクラの開花日は、3月18日でした。
実際の開花日より、2日遅い結果となりました。
世間で言われている「400℃の法則」で開花日を予想すると、3月19日(3日遅れ)と
なりました。

次は、開花が最も遅かった1984年を見てみましょう。

東京1984年

これを基に計算したサクラの開花日は、4月10日でした。
実際の開花日より、1日早い結果となりました。
「400℃の法則」で計算すると、4月14日(3日遅れ)となりました。


軽々に判断すべきではありませんが、どうやら「157℃の法則」は良さそうです。
データを集めるのも、計算するのも、大変な作業になってしまいますが、次回は、過去の
開花日の全てを検証しようと思っています。