豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (風の谷の生活)

カテゴリ: 地球温暖化

以前から、地球温暖化は症状の一つでしかないことを書いてきました。
 
本当の問題は、化石燃料の大量消費によるCO₂排出だ! と
 
大気中に留まったCO₂が引き起こすのが、地球温暖化です。
ですが、それは排出したCO₂の三分の一が引き起こしているにすぎません。
排出したCO₂の三分の一は、海水に溶け込みます。
この海水に溶けたCO₂が引き起こす問題の一つが、明らかになってきました。
(残る三分の一は、植物に取り込まれる)
 

マクニール氏とトリスタン・サッセ氏の研究チームは、CO₂排出が最悪事態のシナリオを辿った場合について、推算しました。
それによると、南氷洋、太平洋、北大西洋等のCO₂高濃度汚染海域に生息する魚や他の海洋生物は、今世紀中期までに高炭酸ガス血症を発症する可能性があるそうです。
その結果、漁業に深刻な影響を与える恐れがあると研究チームは警告しています。
 
 
研究チームがどのような水深について推算を行ったのか、分かりません。
ですが、一般に深海の方が酸素濃度が低いとされており、表層水の深海への貫入も観測されているので、研究のような高炭酸ガス血症は、深海魚で早く進むことが考えられます。
深海魚についての人類の知見は少なく、生態はもちろん、生息数の推移はデータがありません。
 
もしかすると、既に深海魚の大量絶滅が始まっているのかもしれません
 
現状では、私たちがその異変に気付く事は難しく、気付いた時には取り返しのつかないことになっているのかもしれませんね。
 

COP21は、曖昧な内容ながら、途上国のCO₂削減も盛り込まれました。
内容的には、途上国がCO₂削減の努力をするのか、甚だ疑問ですが、
一歩、進歩したといってよいと思います。
 
ただ、途上国は、「先進国の発展のツケを自分達に回している」とか、
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」といった主張をしています。
ですが、次の表を見れば、この主張は御都合主義であることが見えてきます。
 
イメージ 1
 
GDPを基準に世界の平均に対して主要各国のCO₂排出量がどの程度なのか、
表にしたものです。
 
これを見ると、GDP当たりのCO₂排出量は、明らかに先進国は少なく、
途上国、特に自国の都合で ❝大国❞と言ったり、❝途上国❞と言ったりする三国は、極めて大量のCO₂を出していることがわかります。
 
上記の表内の14ヶ国の内、G7(米・英・日・独・伊・加)+オーストラリアと、それ以外の7ヶ国で平均を取ったところ、先進国のCO₂排出量は、256t/百万ドルですが、途上国のCO₂排出量は、727t/百万ドルでした。
中国、ロシア、インドの三国に限定すれば、897t/百万ドルにもなります。
GDP当たりのCO₂の排出量を先進国並みに抑えれば、途上国は現在の3倍まで発展できるのです。
例の三国に至っては、3.5倍も発展できるのです。しかも、この三国だけで、世界のCO₂排出量の4割にも達しているのですから、❝途上国❞だとは言わせません。
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」というのは、国益に乗じた言い訳に過ぎないのです。
 
 
先日にも書いているように、先進国は一人当たりのCO₂排出量が非常に多いのですから、CO₂削減の責任の多くは先進国側にあります。
しかし、自国の発展のためにCO₂削減の責任を免れることは、途上国であっても許されないのです。
その第一歩が記された点で、今回のCOP21は評価できると思っています。
 

前回、
一人当たりのCO₂排出量を基に、どれくらいCO₂排出量を削減すれば良いのか、
示しました。
その結果、日本人は76%も削減しなければならないことが分かりました。
簡単に言えば、
CO₂の排出量を4分の1まで減らさなければならないのです。
 
4分の1です!
 
あなたには、ここまでの削減ができますか?
 
 
「今は無理でも、技術が発達すれば、いずれ可能になる」
 
偉そうなコメンテータが、よく口にする言葉です。
ですが、科学を理解していれば、この言葉を安易には使えないことが分かります。
 
例えば、コンバインド発電の熱効率は、約60%です。
この熱効率を4倍にすると、熱効率は240%にもなります。
これでは、第一種永久機関になってしまいます。
つまり、どんなに技術が発達しても絶対にできない数字なのです。
 
76%のCO₂削減を実現するために、どうすればいいのか、
私にも回答がありません。
 
どうすればいいんでしょうか?
 

色々な国際機関や政府機関、はたまた企業や民間団体、個人でも、
CO₂削減の呼びかけが行われています。
かく言う私も、その一人です。
ただ、削減目標については、利害関係もあって、一定の水準が見つかりません。
 
と言うわけで、大雑把な数字を考えてみました。
 
基準は、地球が処理できるCO₂量まで削減するための目標です。
この目標は、地球温暖化を止める直前の状態です。
増えすぎたCO₂を減らすのではなく、これ以上には増やさないための目標です。
かなり消極的ですが、それでも高いハードルとなりました。
 
その表を紹介します。
 
イメージ 1
 
この表で、一人当たりとしているところを見てください。
日本は、207%となっています。
全世界の一人当たりのCO₂排出量の平均値に対して、
日本人一人当たりのCO₂排出量は、207%(世界平均の2.07倍)にも
達しているのです。
日本は、CO₂排出量を半減させても、温暖化の改善には貢献できないのです。
 
表の右端に「削減目標」を入れました。
世界で排出されるCO₂は、地球が処理できる量の約2倍だと言われています。
なので、今以上の地球温暖化を防ぐためには、
世界のCO₂排出量を半減させなければなりません。
「削減目標」は、一人当たりのCO₂排出量を何分の一に減らせば、
地球温暖化を止められるかを示しています。
 
ざっと見てみましょう。
日本は、76%を削減しなければなりません。
中国は、65%を削減しなければなりません。韓国は、80%の削減です。
アメリカに至っては、86%を削減しなければなりません。
 
これらの数字は、私たちの生き方そのものを変えることを迫っているのです。
 
さあ、大変ですよ。
どうしましょうか?
 
あなたは、どうしますか?
 

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の観測を基にした推定では、
2016年頃には、年平均のCO2濃度が400ppmを超えたと見られています。
産業革命以前との比較で気温上昇を 2°C以下に抑えるには、
CO2濃度を450ppm以下に抑える必要があるそうです。
現在、年に2ppmのペースで、CO2濃度が上昇していますから、
22年後の2040年頃に、CO2濃度が限界になります。

もう残された時間は、僅かしかありません。



実は、450ppmまでCO2濃度が上昇しても、
気温上昇を2°C以下に抑えられると言うのは、楽観的に感じます。
気温上昇は、CO2濃度の上昇より遅れるので、
450ppmでも、気温上昇を2°C以下に抑えることが可能なのか、
疑問に感じています。
仮に、450ppm以下なら気温上昇を2°C以下に抑えられるとしても、
海洋の酸性化や低酸素化を考えると、
もっと低いCO2濃度でも、地球環境への影響は深刻ではないかと、気になります。

そもそも、問題の根源は膨大なCO2の排出であって、
温室効果は現象の一つでしかないことを、私たちは再認識すべきだと思います。

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