豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 地球温暖化

「大気の窓」は、地球温暖化に大いに関係するキーワードですが、「大気の窓」についての私自身の過去に遡ってみたいと思います。

「大気の窓」に初めて触れたのは、アマチュア無線の勉強をしていた中学生の時でした。
(アマチュア無線は、受験さえすることなく現在に至っています)
アマチュア無線で使用する周波数は数々ありますが、低い周波数域では、電離層の影響を受ける事を知りました。
ですが、この時は「大気の窓」という言葉は知りませんでした。

「大気の窓」という言葉を知ったのは、ずっと後のことでした。

たまたま野辺山を訪れたことから、電波天文学に興味を持ちました。
野辺山には、ミリ波用としては今も世界最大の45m鏡があります。
電波天文学は、可視光以外の「大気の窓」を通して宇宙を観測する手段として
電波、特にミリ波(波長が1~10mm)を用いています。
可視光と違う波長を観測できるので、分子に固有の放射の観測範囲も、その分だけ広く観測できます。

振り返ってみると、私と「大気の窓」の付き合いは、意外に長くなっていました。

一昨日、日本の観測史上最高気温が、熊谷市で観測されました。

その記録は、41.1℃でした。

 

熊谷市では、一昨夜の午後10時前から風向きが北寄りに変わりました。

この風向きがフェーン現象を起こし、14時20分に40.8℃(10分毎値)を記録しています。その後、17時頃を境に風向きが南寄りに変わり、日照時間が短くなるとともに気温も下がりました。

1時間値を見ると、このような経過が分かります。

 

     22日    23日

13時 36.0℃  39.8℃

14時 36.8℃  40.0℃

15時 36.8℃  39.3℃

16時 36.8℃  39.0℃

17時 36.2℃  37.9℃

18時 36.1℃  35.9℃

19時 34.7℃  34.2℃

20時 33.6℃  32.6℃

熊谷市2018年7月の気温


日中は、前日より3℃くらい高かった23日ですが、風向きが変わった17時頃から一気に気温が下がり、前日と同じか、やや低くなります。フェーン現象による高温だったことが、ここからも分かります。



ニュースでは、世界各地で異常高温が観測されているようです。

ただ、メディアは、目的に合わせた報道をしがちなので、割り引いて捉える必要があります。

そうは言っても、ノルウェーの北極圏で33.5℃が観測されたとの情報には驚かされます。

一方で、カナダのニューファンドランド島では、6月26日に積雪を記録しています。

北極を周回する気流の蛇行が激しいのでしょう。

 

 

 

日本では、過去2年は猛暑が少なかったのですが、その理由の一つが、PM2.5でした。

今夏は、中国からのPM2.5は日本を逸れており、PM2.5による薄い雲が作られることがなく、快晴の日が増えています。

高温の要因の一つが、日射量が増えていることとも関係していると思われます。
東京の7月 8月の気温と日射量の関係をグラフにしてみました。

 日射-気温相関

日射量と気温の相関係数は、0.89もあります。
グラフを見れば、明らかです。
PM2.5の影響はともかく、2015年から2017年の夏が比較的低温だったのは、日射量が少なかったためであることは確かです。



まあ、関東地方の1月の大雪だけで「地球は寒冷化している」と言っていた人々を黙らせるだけの高温であることは間違いなさそうです。

まあ、国内でも日本海側は例年より雪が少なかった地域もあり、都心の雪だけで寒冷化を喚いていたのですから、相手にするのも馬鹿らしいレベルでしたけど・・

 

以前から、地球温暖化は症状の一つでしかないことを書いてきました。
 
本当の問題は、化石燃料の大量消費によるCO₂排出だ! と
 
大気中に留まったCO₂が引き起こすのが、地球温暖化です。
ですが、それは排出したCO₂の三分の一が引き起こしているにすぎません。
排出したCO₂の三分の一は、海水に溶け込みます。
この海水に溶けたCO₂が引き起こす問題の一つが、明らかになってきました。
(残る三分の一は、植物に取り込まれる)
 

マクニール氏とトリスタン・サッセ氏の研究チームは、CO₂排出が最悪事態のシナリオを辿った場合について、推算しました。
それによると、南氷洋、太平洋、北大西洋等のCO₂高濃度汚染海域に生息する魚や他の海洋生物は、今世紀中期までに高炭酸ガス血症を発症する可能性があるそうです。
その結果、漁業に深刻な影響を与える恐れがあると研究チームは警告しています。
 
 
研究チームがどのような水深について推算を行ったのか、分かりません。
ですが、一般に深海の方が酸素濃度が低いとされており、表層水の深海への貫入も観測されているので、研究のような高炭酸ガス血症は、深海魚で早く進むことが考えられます。
深海魚についての人類の知見は少なく、生態はもちろん、生息数の推移はデータがありません。
 
もしかすると、既に深海魚の大量絶滅が始まっているのかもしれません
 
現状では、私たちがその異変に気付く事は難しく、気付いた時には取り返しのつかないことになっているのかもしれませんね。
 

COP21は、曖昧な内容ながら、途上国のCO₂削減も盛り込まれました。
内容的には、途上国がCO₂削減の努力をするのか、甚だ疑問ですが、
一歩、進歩したといってよいと思います。
 
ただ、途上国は、「先進国の発展のツケを自分達に回している」とか、
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」といった主張をしています。
ですが、次の表を見れば、この主張は御都合主義であることが見えてきます。
 
イメージ 1
 
GDPを基準に世界の平均に対して主要各国のCO₂排出量がどの程度なのか、
表にしたものです。
 
これを見ると、GDP当たりのCO₂排出量は、明らかに先進国は少なく、
途上国、特に自国の都合で ❝大国❞と言ったり、❝途上国❞と言ったりする三国は、極めて大量のCO₂を出していることがわかります。
 
上記の表内の14ヶ国の内、G7(米・英・日・独・伊・加)+オーストラリアと、それ以外の7ヶ国で平均を取ったところ、先進国のCO₂排出量は、256t/百万ドルですが、途上国のCO₂排出量は、727t/百万ドルでした。
中国、ロシア、インドの三国に限定すれば、897t/百万ドルにもなります。
GDP当たりのCO₂の排出量を先進国並みに抑えれば、途上国は現在の3倍まで発展できるのです。
例の三国に至っては、3.5倍も発展できるのです。しかも、この三国だけで、世界のCO₂排出量の4割にも達しているのですから、❝途上国❞だとは言わせません。
「CO₂削減は、自分達の発展を押さえつけるものだ」というのは、国益に乗じた言い訳に過ぎないのです。
 
 
先日にも書いているように、先進国は一人当たりのCO₂排出量が非常に多いのですから、CO₂削減の責任の多くは先進国側にあります。
しかし、自国の発展のためにCO₂削減の責任を免れることは、途上国であっても許されないのです。
その第一歩が記された点で、今回のCOP21は評価できると思っています。
 

前回、
一人当たりのCO₂排出量を基に、どれくらいCO₂排出量を削減すれば良いのか、
示しました。
その結果、日本人は76%も削減しなければならないことが分かりました。
簡単に言えば、
CO₂の排出量を4分の1まで減らさなければならないのです。
 
4分の1です!
 
あなたには、ここまでの削減ができますか?
 
 
「今は無理でも、技術が発達すれば、いずれ可能になる」
 
偉そうなコメンテータが、よく口にする言葉です。
ですが、科学を理解していれば、この言葉を安易には使えないことが分かります。
 
例えば、コンバインド発電の熱効率は、約60%です。
この熱効率を4倍にすると、熱効率は240%にもなります。
これでは、第一種永久機関になってしまいます。
つまり、どんなに技術が発達しても絶対にできない数字なのです。
 
76%のCO₂削減を実現するために、どうすればいいのか、
私にも回答がありません。
 
どうすればいいんでしょうか?
 

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